2018年になってから米国も日本も株価が乱高下し、安定的に利益を得られている人は相当上手く運用しているのだろうなぁと思うばかりなのですが、最近アフィリエイトサービスプロバイダー(ASP)の決算数値がヤバくて株価が下落に転じているのはご存知かと思います。
上場しているASPでアフィリエイト事業を中心に行っているところは、ファンコミュニケーションズ(A8,nend,adcrops等)、フリービット(afb)、インタースペース(アクセストレード)、アイモバイル(アイモバイル)、セプテーニ・ホールディングス(xmax)、バリューコマース(バリューコマース・ASPよりSTORE’s R∞が中心に?)ソネット・メディア・ネットワークス(SCAN)、アドウェイズ(ジャネット)、レントラックス(レントラックス)…など思っている以上にたくさんあります。(中心じゃないものも入ってますが気にしないでください)
他にも、アフィリエイト以外の事業展開をしている楽天(楽天アフィリエイト)やサイバーエージェント(amoadなど)、セレス(Ad track)などの会社がありますが、アフィリエイト以外の事業も行っている会社は株価も収益も、それなりには安定している(と言って良いのかはわかりませんが)ようです。
アフィリエイト事業を主軸に置いている会社の業績がいまいち良くなくて株価も振るわない、というのは以下のブログ記事を読んで頂ければわかりますね。
このブログの記事を読ませてもらって、1つ感心したことがあります。この文章。
ブログは「誰にでも簡単に始められる」という特徴をもっていますが、「誰にでも簡単に稼げるわけではない」ため、その事実に気付いた人たちが諦めてブログをやめるようになったからです。
これはその通りで、ブログ(アフィリエイト)は実際に始めてみても全く稼げない時期がかなり長く続きます。そしてこれも上の記事で述べられていることですが、Googleの健康アップデートによりYMYL(読者の健康や経済的安定に影響を与えうるページ)に接触する内容の記事を書いても上位表示することが難しくなったのです。
今までは美容健康金融などのジャンルは収益化しやすいテーマだったので続々と新規参入するブロガーがいましたね。しかしそれが難しくなったら辞めていくのは当然の話。
「稼げる」と雑誌やSNSで宣伝されて初心者が多く参入し、ASPとしても最初は良かったかもしれません。しかし景品表示法や薬機法(旧薬事法)に触れたり、そもそも科学的なエビデンスがないような記事がどんどん増えたことで、言ってみれば業界全体がGoogleからペナルティを受けたような状態になっているのが今です。
なので、稼げないとわかったブロガーがいつの間にか消えていく…というのは当然の流れ。ただし、アフィリエイターが消えていくかどうかは別問題です。
アフィリエイターにとってブログブームの終焉とブロガーが消えることは歓迎すべきこと
さて、こっから全然違う話になります。株の話ではありませんので、期待していた方はすいません。
アフィリエイターはどちらかとブロガーよりも収益に直結するようなサイトや記事を作成するのが得意です。自分が扱う商品について、景品表示法や薬機法に触れないように記事を作っている人が多いですね。たまに「こんな訴求だめだろ…」と思われる記事を見かけますが、きっと初心者ブロガーの方が作ったんだろうなと思うようにしてます。
ブロガーさんの多くはセンセーショナルな内容で注目を集めるのが得意ですが、アフィリエイターはクソ地味な方法で淡々と記事を書くので、収益構造は似ていてもやり方は少し異なります。
ちなみに私はブロガー…ではなくどちらかというとアフィリエイターです。私はアフィリエイトをはじめて5年ほど経ちますが、未だにこの業界にしがみついています、稼げないのに。思い返してみて自分でもびっくりしました。
で、既に触れた通りカンタンに稼げないとわかったブロガーさんは大抵いつの間にか消えます。これは何年も前から同じことで、そのたびに新しい方が参入してくるのです。このサイクルは今後も変わらないでしょう。
前回、2014年頃のブログブームの頃も2017年頃と同じようにブログで一山当てようという人が多かったような気がします。というより私がそうでした。でも数ヶ月記事を書いても一向に儲からない。たまに成果が上がっても数百円。毎月の家賃は4万円。。。「勢いで会社を辞めたが、このままでは生活できない」となって副業としてアルバイトを行っていました。
それからかろうじて生きていけるレベルの収入にはなりましたが、2017年後半の健康アップデートでまた収入が10万円以下に転落。2018年10月の収入を聞いて驚いてください。
約5万円です。
ブログもアフィリエイトも稼げない時代になりました。
若者よ、ブログを捨ててハロワへ出よ。
と、建前上言っておきますが、今現在の状況はある意味チャンスです。その理由を箇条書きで述べます。
ポイント
- ライバルが一気に脱落し他状態なのでやり方を間違えなければチャンス
- 次のブログブームに向けてじっくり種まきできる時期
- 数年後、再びブログブームが来て良い収益が出せればブログ自体を高値でバイアウトすることも可能
株でも株価が一気に下がって低迷している時期に全力で仕込んで次の好景気や好決算・好材料に備えるという投資方法があるじゃないですか。あれに似たようなものです。
今なら誰もブログやアフィリエイトをやろうとしていないので、ライバルも減っているし広告主の予算奪い合いになるようなこともなく、やりようによっては一人勝ちすることもできるはず。
ブログを辞める人がいれば始める人もいます。そして辞める人が多いほど、長年ひっそり生きてきたアフィリエイターにとっては大きなチャンスでもあるのです。ブロガー界隈は瞬間最大風速が大きいですが、私と同じように今がチャンスと感じているアフィリエイター諸氏も多いのではないかと。
当然逆境ではありますが、ブロガーがどんどん辞めていっても私はきっとこれからも居残り続けるでしょう。
今このタイミングでたくさん仕込んでおくことで、2~3年後にはまた大きな花が咲くとわかっていて何もしない人なんていないですよね?
アフィリエイトは社会不適合者の最後の砦
数年前にどこかで見かけたのですが、「アフィリエイトは社会不適合者の最後の砦」と言われていたのをよく覚えています。
世の中には働きたくても働けない人がたくさんいます。2014年頃はそういった人に向いているのがアフィリエイトだと紹介されることが多かったですね。
最近では副業に丁度いいというノリで紹介されることが多く、なんだかなーという気分になってしまいます。
私の中ではアフィリエイトは社会的弱者がチャンスを掴み取るための方法という認識なのですが、最近では良いクエリは圧倒的な資本投下してくる企業、副業として参加してくるデキるサラリーマンブロガー達に軒並み奪われ、夢も希望も無くなったように思えてなりません。
私は社会参加できなかった人間で、随分ブログやアフィリエイトには救われました。だからこそ、企業やデキるサラリーマンが、「ブログやアフィリエイトってもうダメだな」と思ってどんどん去ってくれるのが今の私の願いです。
できれば今後も社会不適合者のためにそっとしておいてください。きっと私は売上がなくても来年も再来年も消えずに残っているでしょうから。