駐車場を運営するには大きな土地が必要と思っている方、個人ではできないと思っている方もいるかもしれません。事業で行う場合、大きな土地だと車を10台以上入れることができて収入も多くなるだろう…と思いがちですが、実際は税金や経費の支払い、思うようにスペースが埋まらないなどなかなかうまくいかないこともあります。
実は最近、事業として駐車場経営をするのではなく副業として個人所有の空きスペースをレンタル駐車場として貸し出す人が増えつつあります。というのも、「あきっぱ」や「軒先パーキング」、「ビータイムズ」「トメレタ」「スマートパーキング」といった駐車場仲介サービスを活用すれば、個人で元手も労力も掛けず空きスペースを駐車場として貸し出すことができるから。
ただし!予め言っておくとこの空きスペース貸しによる副業は、都心部やイベント会場、遊園地・観光地の近く、神社仏閣、住宅密集地、駅前…など、駐車場需要の見込める場所でなければ難しいと言わざるを得ません。
それを踏まえた上で、内容を見ていきましょう。
駐車場貸しの仕事内容
駐車場貸し(駐車場シェアリング)の仕事内容ですが、ぶっちゃけ体を動かすことは何もありません。せいぜいスマホでの利用状況チェックや、利用者による所有物の破損等がないかをチェックするくらいです。
はっきり言って、不労所得レベルの副業なのでかなり理想的ですよね。もちろんずっと空いているスペースだけでなく、仕事や外出で自宅の駐車場が空くから、といった理由で時間単位でフレキシブルに貸し出せるのもいいところ。
駐車場シェアリングの仕組みですが、まず空きスペースのオーナーがアキッパなどの仲介サービスに自分の駐車場を登録します。そこに利用者(ユーザー)が車やバイクの駐車を予約し、予定の日になったら駐車する…という流れ。
貸し出した分の駐車料金はカード決済なので、その場で精算トラブルが起こる心配もなし。
貸す時にわざわざユーザーを待って出迎える…というようはことはしなくてもいいですし、家を留守にしていても問題ありません。利用は1日単位、1時間単位、15分単位とまちまちですが、予約した時間内であれば車両の出し入れは自由という決まりになっています。
副業でできる駐車場貸しの勤務場所・時間帯
駐車場シェアリングのメリットは、立地場所さえ良ければ登録しておくだけで何もしなくても借り手がつく=収入になるということでしょう。勤務場所や時間帯も決まりがなく、自分が出かけてスペースが空いている時に貸出せばいいだけ。
複数台分の駐車スペースがあれば、自分は自宅で車を置いたまま空きスペースを貸し出すこともできます。夜間でも需要がある場所もあると思われますが、どちらかというと日中に活動する人の方が多いため、日中のみに貸し出すのがベターかもしれません。
駐車場貸しのメリット・デメリット
駐車場貸しのメリットとしては、何度もお伝えしているように立地場所さえよければ借りる人はいくらでもいるということですね。
ポイント
観光地やスタジアム、あるいは駐車場が少ない住宅密集地や駅前などに住んでいる方が登録しておけば、月に2万円からそれ以上の収入も見込めます。利用者対応は運営にまかせて自分はほぼ何もしなくても良いというのが最大のメリットでしょうか。
逆にデメリットとしては、上記のように人が集まる施設がなかったり、十分に駐車場がある地域では誰も借りてくれないということも。
注意ポイント
それ以外には、仲介サービスに対して手数料が発生することです。あきっぱの場合40%の手数料が取られます。2000円の利用料であれば800円はあきっぱに持っていかれます。無駄なスペースを有効活用する経費と割り切ってしまえる方なら気にならないでしょうが、やはり少し高いかなと感じてしまいますね。
それ以外にもモラルのない利用者が来た場合、駐車場を荒らしたりゴミを捨てるなどの行為もありうるため、必要に応じて対処が求められる場合も考えられますね。
駐車場貸しのチェックポイント
駐車場シェアリングの収入目安などは下記の通り。
収入目安 | 月5,000円~2万円程度 |
勤務地 | どこでも |
勤務時間帯 | いつでも |
勤務曜日 | いつでも |
1回の勤務時間 | いつでも |
資格の要不要 | 特になし |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
収入自体はそれほどでもないのですが、自分自身が動かなくても収入になるという点はストックビジネスと言えるでしょうから、非常に手軽かつラクな副業といえますね。
その反面、貸し出せるスペースがあること、立地条件が良いこと、需要があること、といった条件が前提になってきます。それがクリアできれば割の良い副業なので、そういったスペースがある方はチャレンジしてみましょう!
駐車場貸しのおいしく稼げるタイミングや場所は?
駐車場シェアリングで最も美味しく稼げるタイミングはイベントシーズンでしょう。夏休みや冬休みなどで出かける人が増えるとそのぶん駐車場の需要は高まります。
需要が高まる時期は駐車スペースの稼働率を上げる、予約しやすいように工夫するとリピート率も高まるかもしれません。
利用率を高める方法としては、予約画面で駐車場までの道のりや注意点を写真付きで細かく説明しておくことが一つのポイントですね。あるいは、貸駐車場というのがわかるように張り紙付きのコーンを立てておく、などの工夫が役に立ちます。
特に個人で駐車スペースを貸し出す場合、どこに駐車場があるのか?が非常にわかりにくいですから、そういったユーザー目線で工夫をすることで「ここのオーナーさんは親切だな、また利用しよう」と思ってくれます。
副業駐車場貸しに向いている人
副業で駐車場シェアリングに向いている人…というとなんとも表現しづらいところですが、まず上記チェックポイントで示した条件に当てはまり、他人が自分の土地に車を駐車しても気にしない方であれば誰でも可能といえます。
もちろん、スマホやPCで予約確認や空いている時間帯の入力などができることが必須条件ですので、そういった環境は用意しておきましょう。
これらの条件が揃えばスグにでも始められる副業ですから、恐れずにチャレンジしてみて欲しいところ。
まとめ:条件が揃えば駐車場シェアリングはいいお小遣い稼ぎになる!
駐車場シェアリングは自分がほぼ手を入れなくてもできるかなり手軽な副業なのですが、そのぶん始めるための条件はなかなか難しいですね。まず住まいが都心部や住宅密集地、駅前、観光地の近くなどなにもない地域に住んでいる方にはかなり厳しい条件です。
しかしその条件が揃っている方であれば、自分が無稼働でも収入につながるのでやらない手はありません。ただやっぱり仲介手数料40%は高いなぁ…と思ってしまいますよね。
そんな方は、まずは自分で駐車場シェアリングサービスをやろうと考えた場合、どんな労力が必要か考えてみてください。支払いはカード決済にしないとトラブルのもとですし、予約や空き状況管理システムの構築、スマホアプリの開発…など、個人ではここまで便利かつ手軽に駐車場貸しをするのはぶっちゃけ困難です。
ね?システムの構築や決済など相当の労力と投資が必要になってくるんです。なので、そのあたりの敷居を一気に取っ払ってくれているのが仲介サービスなんだ、と思うと手数料40%はまあまあ納得できなくもないですよね?まあ高いですけど(笑)
ローリスクローリターンの副業ですが、仮に月5000円でも年間にすれば6万円、月1万円なら年間12万円もの副収入につながるのです。
なので、条件が揃っている方であれば、チャレンジしてみて文字通り損はない(元手いらず)副業かなと思います。