運転代行というと車を運転する系の仕事で、週1~2くらいの頻度で働ける数少ない仕事の一つでもあります。副業アルバイトとして行うのにちょうどよいペースで出来るというのがメリットですが、深夜帯に行う仕事であること、お客さんを乗せること、などからそりなりにリスクのある仕事でもあります。
お客さんを乗せる車を運転するには、バスやタクシーを運転するのに必要な「普通二種免許」が必要になりますので、持っていない方は客車を追走する随伴車の運転がメインになるでしょう。
なので、どちらかというと元々タクシードライバーだったり、バスを運転していたという人にオススメ出来る副業バイトかなと思いますが、二種免許がなくても随伴車の運転であれば可能です。
というわけで、ここでは運転代行の仕事についてお伝えしていきたいと思います。
運転代行の仕事内容
運転代行の仕事内容ですが、シンプルに言えば居酒屋やバーなどでお酒を呑んで運転ができなくなった人を家などの目的地まで運ぶ、というもの。
ぶっちゃけタクシーの運転手だけ借りてきたバージョンみたいなもんですね。仕事の依頼を受けたら、随伴車に二人一組で乗り込み、現地に出発します。お客さんのところまで辿り着いたら、二種免許を持ったドライバーがお客さんの車を運転し、もう一人が随伴車を運転してお客さんを目的地まで送り届けます。
最初にも書いたとおり、例えお客さんの車であっても運転できるのは二種免許を持った人に限られます。というのも、依頼者と同乗することになるので「旅客」扱いとなるのが理由。レンタカー回送ドライバーのように一人で運転する場合は二種免許は必要ないのですけどね。
この2種免許を持っているかどうかで時給が変わる(多少ですが…)ので、資格を寝かせたままにしたくない人は活躍できる副業と言えるでしょう。
お客さんの車を運転するドライバーは、お客さんの接客と随伴車がついてきているかどうかの確認も随時行う必要があるので思っているよりも神経を使う仕事かもしれません。特に悪酔いしているお客さんの相手は非常に大変ですので、細心の注意が必要です。
副業でできる運転代行の種類と勤務場所。キツかったり同僚バレしたりする?
副業でできる運転代行ですが、基本的には夜間に飲酒をした人を目的地(自宅など)に送り届ける仕事ですので、勤務場所としては運転代行業者ですが勤務時間のほとんどは車の中となります。
給与は時給制と歩合制の2種類があり、その多くは歩合制となります。これはタクシー業界と同じですね。時給だと大抵1000円~1500円程度が相場(二種免許保有だと若干高くなる)と言えます。
仕事の多くは都心部に…と思いがちですが、実は都心部ではほとんどの人が電車またはタクシーで移動するため、運転代行業者の需要は多くありません。
しかし逆に地方では運転代行の需要が高まっているようです。ちょい飲みなどサラリーマンでも仕事終わりに一杯引っ掛けて帰るなどの新しい流行りがありましたよね。そういった人にこそ活用してもらいたいサービスです。地方だと夜間にバスや電車はありませんからね。
勤務時間帯としては20時頃から翌朝4時頃までで、ピークタイムは深夜2時頃。最も忙しくなる時間帯ではありますが、夜間ですので車の通りも少なく運転自体はスムーズに出来ると思います。色々な車(しかも人の)に乗れるというのも面白いですし、服装も特にスーツを着たりする必要もなく、ラフな格好で良いのもいいですね。
ただし深夜帯のしごとですので、生活リズムを崩してしまう可能性もゼロではありませんし、自分の眠気によって事故を起こしてしまうことも無いとは言えません。
したがって、体調には十分配慮した上で仕事に望むことが重要です。ちなみに、運転代行業のバイト募集の傾向を見ると、初心者が多いそうです。つまり、長く務めるのがなかなか難しい仕事の一つと言えそうですね。
理由は書いたとおり、夜間勤務でキツいというのが主な要因と考えられます。そうです、夜間の仕事は全部キツイです。だって生活リズムに反した活動ですからね。
その点は注意したほうが良いでしょう。
また、場合によっては同僚に副業で運転代行をしているのがバレる可能性は十分あります。代行するのがたまたま同僚だった…なんてのはありがちな話ですしね。その場合は、なんとか誤魔化すしかありません。
運転代行のメリット・デメリット
では次に運転代行のメリットデメリットも見ておきます。
メリット
まずメリットとしては、色々な車を運転できること、服装自由なこと、週2程度の勤務でOKなこと、などでしょうか。あとは複雑な業務ではなく、依頼者を自宅などの目的地まで運ぶだけなので特殊な技能は必要ないということもメリットかと思います。ただ、取り立ててこれといった大きなメリットが無い副業でもあるでしょう。
デメリット
デメリットですが、そもそも飲み会などが少なくなっているため運転代行の需要そのものは少なくなってきています。なので、長く続けられる副業になるかは不透明。また、夜間の仕事なので眠気との戦いになりますし昼夜逆転生活になって生活リズムが崩れる危険性もありますので、翌日にはリズムを戻す必要があるのが難しいところでしょうか。
運転代行の唯一の最大のメリットは、機嫌のいいお客さんが「お釣りはいらないよ!」と代金以上に支払ってくれた…というのが5年ほど前の話。そういう気前のいいお客さんがいないわけではないですが、財布の紐が硬い人が今は多いのであまり期待はできそうにありません。
ちなみに、運転代行は二人一組のペアを組むと言いましたが、このペアによっても仕事のキツさが変わってくるそうで、一緒にいて嫌な人がペアになってしまうと眠いわ嫌だわのダブルパンチを食らうことになるので注意しなければなりません。
運転代行のチェックポイント
運転代行の収入などのチェックポイントは以下の通り。
収入目安 | 時給1000円~1300円 |
勤務地 | 運転代行 |
勤務時間帯 | 20時~深夜、早朝まで |
勤務曜日 | 毎日(週末は特に多い) |
1回の勤務時間 | 4時間~8時間程度 |
資格の要不要 | 普通自動車一種・普通二種免許 |
難易度 | ★★★☆☆ |
時給は仕事時間によるキツさから考えると、微妙…かもしれません。正直1500円くらいはほしいところですが、普通のバイトよりは幾分高いです。仕事時間は最大8時間ですから、20時から始めたとして翌朝4時あたりまでは行うことになりますので、眠気対策は万全に行わなければなりません。事故を起こしては元も子もありませんからね。
副業で運転代行に向いている人
運転代行に向いているのは以下のような人です。
こんな方におすすめ
- 色々な車を運転したい人
- 夜間の仕事に慣れている人
- かつて職業でタクシードライバーをしていた人
率直に言って、夜間の仕事のキツさと時給を加味してもそれほど美味しい副業ではありません。それに、求人自体もあまり出ていないので、自分の住んでいる地域で探すのはなかなか大変です。
それでもやりたい方は定期的に求人サイトをチェックしてみるのがいいでしょう。なお、車の運転を副業にして土日の日中が空いているという人であればレンタカー回送ドライバーの仕事も悪くはないかもしれません。
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まとめ:飲酒運転防止に一役買う仕事だが旨味はあまりないかも
副業として出来るドライバーには色々ありますが、飲酒運転防止として人の役に立てるのが運転代行ですね。ただしお客さんを同乗させるにはタクシードライバーと同じく二種免許が必要になるため、出来る人は限られます。
しかし、随伴車の運転であれば一種免許でもOKですし、AT限定でも問題ありません。ただし、夜間の仕事になるので体のことを考えたり、業界の今後のことを考えると先が明るいとは言えません。
従って、やるのは自由ですがあまり旨味はない副業かなというのが個人的な評価となります。