ドローンっていうともう動画撮影用のラジコンみたいなイメージになっている人が多いんじゃないかと思うんですが、実際のところドローンは動画撮影に使われることがメインになっています。
一部では農薬散布用としても活躍していますよね。というわけで、ここでは動画撮影だけでなくドローンを活用した方法全般で収入を得るための副業についてお伝えしていければと思います。
ドローン動画撮影の仕事内容
ドローンを使った仕事内容についてですが、基本的には以下のようなものがあります。
ポイント
- 農薬散布
- 農地空撮
- 建築現場での測量
- 造船作業
- 現場の点検監視
- インフラ点検
- スポーツ・イベント時の撮影
- 卒業式や集合写真の空撮
- 災害情報の収集や救助活動
- 商品配達
- ドローン操縦者養成スクール関連
基本的にドローンは点検や監視、撮影のために使われることが多く、カメラを搭載していることがほとんどです。なので、小型のタイプが一般的で値段も1万円前後から購入可能ですが、農薬散布用のドローンは大型かつ操作が簡単。ですが値段は200万円前後とお遊びで購入するにはいささか厳しい金額となっています。
なので、農薬散布用のドローンを購入する場合は本気で農薬散布で稼ぐくらいの気持ちでないと出来ないと思います。
要は、こういった空撮や農薬散布が必要だと感じている人に「じゃあ私が引受けますよ」と営業をかけていけば良いということになります。
当然ながら専門の業者も少なくありませんが、個人なら法人よりも料金を引き下げることも可能ですので十分に参入余地はあります。
写真撮影だと概ね20分くらいで約3万円~、動画で5万円~という業者もいますので、その半額くらいであればかなり需要があるはずですね。
問題としては集客をどうするかというのと、飛行許可が必要な場所での撮影をどうするかの2点だけですね。
ココがポイント
ドローンは免許を持っていないと飛ばせなかったのでは?と思った人もいるかもれませんが、ドローン操縦に関する免許は存在しません。なので、無免許・無資格でドローンを飛ばしても違法ではありません。資格というのは民間資格のことですのであってもなくてもいいものです。が、その資格があることで仕事を受けやすくなる可能性もゼロではないので必要に応じて取得するといいでしょう。
ドローンには主に2つのタイプが存在していて重さによって分類されます。
重さが200グラム未満であればトイドローンで、航空法の対象とはなりません。なので法律に縛られずに概ね自由に飛行できます。が、やはり軽いので安定性は低く、風に弱いので動画撮影は苦手だったりします。ただ練習機として使うには十分なので、本格的な空撮を行う前にこちらで遊んだりして練習経験を積むのが良いかとは思います。
逆に重さが200グラム以上の空撮用などになると航空法の適用対象となります。ドローンは色々なメーカーが出していますが、小型も空撮用も安心安定と評判ののDJIで良いと思います。
200グラム以上の機体を下記のような状況で飛行させる必要がある場合国土交通省の許可が必要になり、無許可で飛行させると違法となります。
ポイント
- 飛行不可のエリア(空港、人口集中地区など)で飛行させると違法
- 目で見えない範囲や夜間、イベント時に無許可で飛行させると違法
- 地表、水面から150m以上の高さで飛行させると違法
- 人やモノから30m以上離して飛行させないと違法
これら以外にも道路上で飛ばす時、私有地の上空を飛行する時などは警察や土地所有者の許可が必要となってきます。
農薬散布時においても航空法の「危険物輸送+物資投下」に該当するため、国土交通省の許可が別途必要(包括申請には5回以上の飛行経験「危険物輸送+物資投下」が必須)ということは覚えておきましょう。
飛行許可・承認に関してですが、これは上述した状況で飛行させる必要が出てきた時に行う必要があるというだけで、諸条件に引っかからなければ許可や承認を得ずに飛ばすことは可能です。
副業でできるドローン動画撮影の種類と勤務場所
で、じゃあドローンで出来る動画撮影の種類や勤務場所なのですが、これはドローン撮影者派遣サービスなどに登録したり、自営の副業として始め知人のツテで仕事を紹介してもらったり、公共の場に営業のチラシを置かせてもらったり…というものがありますね。
勤務場所は依頼者の希望する撮影場所が勤務地となります。撮影に慣れていないとどのように仕事を進めるのか自分でもよくわからないという場合もあるでしょうから、ある程度ドローン関連の書籍を読んだり工程を自分で組み立てておくことが必要かと思います。
また、人づてで仕事を得る他にもネットで集客する方法もあります。当然ながらその場合はウェブサイトを自前で作成したりSEO対策をしなければならないので副業と言うにはやや難易度は高まるものの、当たればかなり大きな収入になる可能性が高いです。
ただ、本格的な撮影をしようと思ったら20万円前後の空撮用ドローンが必要になりますから初期投資はやや高いと言えるでしょう。また、そもそも自分が住んでいる地域でドローン撮影が必要だという人がいない場合も仕事になりませんので、ある程度自分が住んでいる県内各所まで幅広く対応出来るようにしておくのがポイントかなとは思います。
また、動画を撮影するだけでなく映像として編集するスキルも身に着けておけばさらに対応できる仕事が増えるので収入アップも見込めますが、そうなると副業の範囲は超えてきますね(汗)
練習やポートフォリオとして自前のドローン動画をYOUTUBEにアップしておくと、どの程度のスキルがある人なのかわかりやすく、依頼しやすくなるでしょう。
ドローン動画撮影のメリット・デメリット
ではドローン動画撮影のメリットデメリットについて考えてみます。
メリット
まずメリットとしてはまだまだドローンで動画撮影をしている人は少ないということ。もう飽和してるんじゃないの?と思われがちですが、法律関係でややこしいので参入者が少なかったり、初期投資額が大きいということも新規参入が少ない理由になっていると思われます。ですので今のうちに腕を磨いて知名度を高めておけば、数年後には割といい位置にいられるかもしれません。
デメリット
ただ、デメリットとしてはやはりドローンを飛ばすのにある程度のリスクや事務手続きの煩雑さ、初期投資額の大きさなどがあります。なのでそのあたりをクリアしてでもやってみたいという気持ちがないとなかなか始められないし、続けられないのではないかと思います。また、そもそも空撮の需要自体がそれほどないので、副業として始めても仕事が来ない可能性も高いです。
ドローンは空撮用で使われることがほとんどですが、何度も言うように空撮自体の需要はあまりありません。そもそも外部委託してまでやるかというと微妙ですしね。
だってドローンに免許は不要なのですから、例えば農家であれば自分の田んぼや畑、樹木の状況を上から見たい場合は自分で操作してチェックすれば良いわけですから。
工事現場など公共インフラの点検においても同様のことが言えるわけです。ですので、本当に副業としてやれるのかどうか?を改めて一度考えて見る必要もありそうですね。
まあそのように考えるとあまり副業としてのうまみはなさそうですが、四季折々の景色を空撮してYOUTUBEにアップするユーチューバーになるなどの方法で副業することは出来ると思います。まあこちらも同じようにライバルは多いので、どうやって差別化するかがポイントにはなると思いますが。
まあ一番手堅いのはドローン操縦士の派遣に登録しておくことでしょうか。これなら自分で仕事を探さなくても派遣会社の方が仕事を紹介してくれるので、安定して収入を得られると思います。
ドローン動画撮影のチェックポイント
ドローン動画撮影の収入などチェックすべきポイントについてもまとめておきますね。
収入目安 | 1件の撮影で2~3万円程度 |
勤務地 | 依頼された撮影場所や自分が選んだ場所 |
勤務時間帯 | 自由(夜間飛行は許可が必要) |
勤務曜日 | 自由 |
1回の勤務時間 | 1回の飛行は20分が限界 それ以上なら交換バッテリーが必要 |
資格の要不要 | 不要 |
難易度 | ★★★★☆ |
ドローン撮影の仕事自体は、依頼があれば割と良い収入になるのですが、そもそも依頼自体が少ないという現状があります。
なので、どうにかして依頼を増やすためにあらゆる方法で仕事をもらいましょう。ネットで募集するもよしですし、人づてで紹介してもらうもよしです。どうしても仕事がなければ最悪ユーチューバーにでもなりましょう(笑)
副業ドローン動画撮影に向いている人
さて、ではどのような人がドローン動画撮影に向いているかですが、、、
こんな方におすすめ
- ドローン操作や空撮が好きな方
- 趣味でドローンで何時間も遊ぶくらい楽しめる方
- ある程度の知識と技術を既に持っている方
- 色々な方向で営業をかけたり仕事を自分で募集出来る方
- 撮影だけでなく映像編集も出来る方
概ねこのような方にオススメできるかなぁ…とおもいます。あれこれ書いてきたところで思ったのですが、ドローン動画撮影だけでは副業としては微妙…
なので、結局動画を素材として映像編集も出来ると仕事がもらいやすくなるでしょう。
まとめ:実は既に副業としては厳しいか?!それなりの覚悟が必要な副業
どちらかというとかなりネガティブな視点で見てきました。ドローン自体の技術はかなり革新的ではあるのですが、免許もいらないしやろうと思えば誰でも、明日からでもで空撮ができるため、ぶっちゃけドローン操縦のための人材が必要かどうかというとイマイチ微妙なところだと思います。
ただ、やはりドローンの研修をして使える人材を育てる余裕がない企業や個人もあるわけです。そういった方にアプローチすれば仕事をもらうことも少なからず可能でしょう。なので、自分が住んでいる県内に幅広く対応したり、自分のサイトなどを作って上手にPRしていくことも必要になってきます(ここが難しいんですけど)。
まだまだ成長分野なのでうまく軌道に乗れば…とは思うのですが、副業にしようと思ったらやや先行きに不安が残るかもしれませんが、駄目なら駄目で趣味にしたりユーチューブに動画投稿して広告をつけたりすればお小遣いをもらいながら楽しむことも出来るでしょう。
現実的には結構厳しいですが、やってみたい方はまずはトイドローンからはじめて見るのをおすすめします。