ゲームに関わる副業は今では色々ありますよね。ゲームに関する攻略記事作成、ゲーム実況、ゲームテスター…なにか一つ大切な物を忘れてませんか？そうですね、ゲームクリエイターです。
個人でゲームクリエイターになるのは個人では難しいと思われがちですが、最近ではアプリで販売したり、同人ゲームとして販売するなど個人でも出来る手法は増えてきました。
雨後の筍のようにポコポコ出ては消え…を繰り返すゲーム作品ですが、それでも1つの作品だけで生涯年収以上を稼いだ人や、元々個人で制作されたものがコンシューマー展開までした作品もあります。
ゲームクリエイターを副業とするには並々ならぬインプット、アウトプット、そして作品に対する情熱を持ち続けなければなりませんが、ヒットすると膨大な利益となり得る可能性を秘めています。とはいえ、その実情は非常に厳しいということは理解していると思います。
というわけで、ここではゲームクリエイターの副業についてお伝えしていきたいと思います。
ゲーム作家の仕事内容
ゲーム作家＝ゲームクリエイターの仕事はゲームを作ること、そして目標としては多くの人にプレイしてもらうことですよね。
沢山の人がプレイしてくれることで、自分の知名度も高まりますし収入にも繋がります。しかし現実問題、個人でそれを実現するのはなかなか難しいと言わざるを得ません。
個人で作って収入に繋げやすい代表格といえばスマホゲームなのですが、近年では企業が続々参加していますし、その企業もきちんとプラスの収益を出せているところばかりではありません。ゲーム事業はずーーーっと赤字運営続き…なんていう会社も多いのです。
そんなレッドオーシャンで個人が、しかも副業で知名度0状態からゲームを作って多くの人にプレイしてもらうには並大抵の努力では難しいですし、仮に上手くいくとしても何年も掛かってしまうことでしょう。
しかもゲームを作るには時間だけでなく経費も必要になってきます。イラストや音楽をフリー素材ではなくオリジナルのものを使うのであれば、自分で制作もしくは他人に依頼することになるため、バカにならない制作費が必要となってしまうのです。
逆に言えば自分だけで作ったゲームであれば取り分は全て自分のものなので、大きな収益に繋げられます。
副業でできるゲーム作家の種類・副業クリエイターのフィールドはどこだ？
副業でやるゲーム作家ですが、やり方にはいくつかの方法が考えられます。
- 同人サークル的なものを立ち上げ共同制作する
- 個人でゲームアプリを制作する
さらには、完全オリジナルか二次創作（オマージュ）か、ジャンル、年齢制限はどうするかなどもよく考えてから制作しなければ後で困ります。
二次創作の場合、そもそも収益化するのが難しくなりますし、年齢制限の必要なものはスマホアプリで販売するのは難しくなります。もちろん即売会やDLサイトを活用すれば問題はクリア出来るといえば出来るのですが、ゲームのアプローチ先が変わってきます。
元々はPCゲームとして2015年に販売して、後にPS4やSwichなどのコンシューマー機まで作品を展開したゲーム「Undertale」を制作したTobyfox氏は一部のアートワークを除き、ゲームの開発・楽曲の制作をほぼ一人で行ったそうですが、子供の頃にRPGツクールでのゲーム制作や既作品のハックROM制作を行った程度だったそうです。（ハックROM制作自体でもすごいんですが）
非常に夢がありますよね。また、アダルト分野でもRay-Kbys氏が全て一人で制作した「奴隷との生活」というオリジナルの同人作品が世界中でヒットし、既に生活に困らない程度の蓄えが出来ているといいます。
面白いのが、どちらのケースも基本一人で全て制作したインディーゲーム（同人）でしかもPC向けなことです。昔の例でいうところの「東方Project」や「ひぐらしのなく頃に」に似ていますね。
昨今ではユーザー数の多さから当たり前のようにゲームはスマホ向けを作るものという印象ですが、今でもPCからヒット作は出せるというのがわかる事例です。ただ、上記の例は極めて稀な例だと思うのであまり参考にはなりませんが…。
これらのようにスマッシュヒットさせなくても、DLサイトで販売すればそれなりの収益になることは期待できます。DLサイト日本だけでなく海外向けのページもあるので、それなりの販売が期待できそうなら英訳したものを用意してみるのもありでしょう。
ゲーム作家のメリット・デメリット
ゲーム作家のメリットとデメリットはざっくり言って下記のようになると思われます。
メリット
メリットとしては、仮にヒットすれば本業を上回るような大きな収益が期待できることでしょう。また、知名度も高まることでゲームクリエイターとしての道も大きく広がるはず。副業だからこそ安定的に生活しつつ、余暇時間でゲーム作品を創れるのも良いところでしょう。仮にヒットしなくても創るのが楽しい人であれば全く問題はありません。
デメリット
逆にデメリットとしては、作ってもヒットしなければ制作費は返ってきませんので、ずっと赤字のままになってしまいます。副業としてやる場合はかなりの時間を掛けて制作することになるため、小ボリューム作品でもリリースに時間がかかってしまうことがネック。自分の作品が有象無象に埋もれてしまうのはイヤかもしれませんが、実はそれが普通という感覚になるまでに時間がかかるかもしれませんね。
ゲーム制作をメリットデメリットで考えるのもどうかと思いますが、個人で副業としてやる場合、もしヒットが出たらその利益は全て自分のものというのが最も大きなメリットでしょうね。
しかしゲームを作る上でプログラミングやデザイン、シナリオなど様々な要素が必要になりますから、全てを一人で行うのは相当な時間と労力を要します。ですから、場合によってはサークルを立ち上げて人協力して作り上げるほうがいい場合もあるかもしれません。
ゲーム作家のチェックポイント
ゲーム作家のチェックポイントは下記の通り。
| 収入目安 | 日給0～数千円、ヒットすれば青天井 |
| 勤務地 | 自宅 |
| 勤務時間帯 | 自由 |
| 勤務曜日 | 自由 |
| 1回の勤務時間 | 自由 |
| 資格の要不要 | 特に無いがプログラミングや作曲、イラスト、シナリオ作成などが出来ると独自の世界観が深まる |
| 難易度 | ★★★☆☆ |
正直なところ、収入についてはなんとも言えません。例えば無料のゲームアプリを作ってその中に広告を入れるというベーシックな収益化方法の場合、プレイヤー数が多いほど収益になりますが、少ないと1日数十円程度にしかなりません。
当然無料ゲームアプリでも遊ぶ人が増えれば広告収益は増えます。逆に、元から有料ゲームの場合中身がわからないので気軽に購入出来ないのがネック。
もちろん口コミで面白いというのが広まれば、購入してくれる人も増えるのですが。マーケティングについても考えなければならないので、作って終わりじゃないところが一筋縄では行かないところ。
やりがいはあるとは思いますが、作品の完成から配布・販売までには相当な情熱が必要だということはおわかり頂けると思います。
副業ゲーム作家に向いている人
では副業ゲーム作家に向いているのはどのような人でしょうか。
こんな方におすすめ
- とにかくゲームを創ることに情熱を向けられる人
- モノづくりが好きな人
- なにかを創ることで満足感や承認欲求が満たされる人
- 一発当てたい人
- 技術やアイディアがすでにあって、時間掛けてでもそれを形にしたい人
モノづくりすることで満足出来たり、充足感を得られる人、あるいは作ったものが人に遊んでもらえたり評価してもらえることにこの上ない喜びを感じられる人、そしてヒット作を作って一発当てたい人…色々な方に向いているとは思いますが、いずれにせよ創作欲と情熱を向けられなければ恐らく長続きしない副業となるでしょう。
むしろ副業と言うよりは趣味で続けていく方が上手くいくかもしれません。
まとめ：ゲーム制作はつらいが、一発当たればデカイ
副業でゲーム制作をしたことがある方は恐らくかなり多いと思います。そして挫折したり、いくら作っても誰も遊んでくれなかったりして辞めていった人も多いでしょう。それくらいレッドオーシャンなのがゲームジャンルなのです。
それでもこのジャンルで一山当てたいのであれば、既視感のあるもの組み合わせたり、逆にその発想はなかったというようなところを攻めるのが良いかもしれませんね。
上述したタイトルはユーザーが多いスマホゲームではなく、どちらかと言うと少数派のPC向けのインディー（同人）ゲームなのにヒットしているわけです。
運と情熱を持ち合わせた人だけがヒット作を出せるのか、それはやってみなければわからないですが、茨の道であることは言うまでもありません。