ゲームっていうと普通はただの時間つぶしのための遊び、なんて思ってしまうでしょう。私も昔はゲームにどれだけ時間を費やしたかわからないほど遊んだものですが、大人になってからはゲームに使う時間はごく限られたものになりました。
しかし最近ではただの時間つぶしであったゲームを副業収入に結び付けられるんです。昔の感覚だと、ゲームで稼ぐというとソフトや本体を売るとか、普通にバグ取りのテスターをやるとかそのくらいのイメージだったはず。
ところがどっこい、今ではゲームのプレイ動画や攻略サイトを運営するという手法で閲覧者を集め、広告収入を得るという方法が主流になってきました。プロゲーマーになるよりも遥かに難易度は低いですから、ゲーム好きな人が副業として取り組むにはもってこいの状況になっているのです。
遊ぶだけでいいの!?ゲームを副業収入に結びつける3つの方法と仕事内容
ゲームはお金と時間を消費するだけもので、なにも生み出さない…そんな考えはもう古いのです。今やゲームを副業収入にすることも敷居の高いことではありません。
まずゲームを副業収入に結びつける方法として簡単なものを4つ挙げると以下になります。
1.ゲームテスターとしてアルバイトする
2.ゲームのプレイ実況をする
3.ゲーム攻略サイトを運営する
4.プレイ動画や攻略情報を欲している個人や企業のクラウドワーカーになる
それぞれ順番に見ていきましょう。
1.ゲームテスターとしてアルバイトする
ゲームのテスターアルバイトは割とよく紹介されている副業だと思います。発売前のゲームをテストプレイし、正しく動作するかをチェックする仕事ですね。
具体的には動作確認なのですが、コントローラーやキーボード、タッチパネルで操作して不具合がないか動作確認をするところから始まり、不具合の発見や不具合の再現テストをメインに行います。指示が細かく指定されているので、それに従いテストし細かく記録する必要があるので神経を使います。
よくあるのが、壁やキャラクターをすり抜けてしまったりするバグですね…。64時代にはよくあったバグですが、こういったテストやキャラ一人ひとりに全ての魔法を一つずつかけて正しい効果が出るか、武器や防具を装備して問題が出ないか…といったことを繰り返しチェックする地道な作業が続きます。
パッケージで完結するゲームは発売前に全ての調整を終了しますが、オンラインゲームなどではアップデートで機能の追加をするだけでなく、これらのテストで見つかったバグを随時取り除いて快適に遊べるようにするのも一つの仕事です。
このゲームテスターの仕事は基本的にアルバイトとなるため、ゲーム会社やデバッグ専門の会社のサイトから直接応募したり、アルバイトの求人サイトから探すのが基本となります。勤務場所もゲーム会社やデバッグ専門会社で行うことになるため、自宅で行うことはほぼありません。
長期間に渡るものや短時間で終わるものなど様々な条件があるので、自分に合うものを探すのがポイントになります。ぶっちゃけ遊んで稼ぐ感じでは無いですが、最近ではVRを使用したゲームの開発も進められているため、最先端のゲーム開発に関われるチャンスでもありますね。
ゲームテスターはアルバイトでしたが、以下で紹介するものはアルバイトではなく自営業枠になります。
2.ゲームのプレイ実況をする
「実況プレイ」というゲームの楽しみ方が広まったのはかなり以前からですが、最近ではこのゲームの実況プレイでも収入につなげることが可能になりました。
もともとゲーム実況は著作権の問題によって収益化することは難しかったのですが、最近はゲームメーカーの方でもゲーム実況があることによって一定のメリットが有ることを理解したのか、一部のゲームでは一定条件下のもとに実況動画の投稿がOKとされているものもあります。
例えば、ニンテンドークリエイターズプログラム(利用可能タイトル一覧)では動画投稿者と任天堂が収益を分け合うシステムとなっていて、このシステムに参加することで投稿者は収益の6~7割の取り分をもらうことが可能になります。もちろんこのシステムに参加しなければ動画を収益化することはできませんし、著作権的な問題により削除されてしまいます。
ただ、全てのメーカーが任天堂のような対応をしているわけではないので注意してください。
オンラインで出来るFPS型PCゲームの場合(いわゆるネトゲ)、公式で実況プレイが許可されているものもあります。荒野行動など最近人気のものはほとんどの実況者が広告を入れて動画配信しているので、恐らく問題なく収益化可能だと思われます。
3.ゲーム攻略サイトを運営する
ゲーム攻略サイトやブログの運営も副業として収益につながる方法の一つですね。一つのゲームに特化したサイト・ブログだとそれについてガンガン掘り下げられるため、よりコアなファンが増えやすいです。
一つのゲームだけをとことんやり込んでその情報を更新していけばいいので、ある意味気楽ではあります。ただしそのゲームの流行りが終わったり、サービスが終了したときに苦しくなります。
反対に広く浅くゲームというカテゴリーで展開していくのであれば、多面的に展開できるはず。ただし、1つのタイトルに使える時間、提供できる情報量も限られてくるため、読者から「コレくらいなら自分でも知ってる」と思われてしまうことも。
それ以外にも、企業規模でゲーム攻略サイトを運営している会社もあり、個人で太刀打ち出来るレベルではない場合もありますので、よく見極めつつ、自分ならではの視点でそのゲームを解釈し、サイト・ブログを構築していく必要があるでしょう。
ゲーム攻略サイトの場合、物販系の広告ではなくページビューによって収益が増えるタイプの広告を導入するほうが、大きな収益につながりやすいです。ジャンルやサイトによりばらつきはありますが、月間30万PVあれば概ね月10万円程度の収益にはなります。
4.プレイ動画や攻略情報を欲している個人や企業のクラウドワーカーになる
上述したとおり、ゲームの攻略情報は非常に需要のあるテーマです。ですので企業としても収益のためにゲーム攻略サイトを運営したり、動画撮影をしたりと多面的に展開している場合もあります。
当然ながら、ゲームの攻略と情報収集のためには膨大な時間と人手が必要なので自社社員だけではまかないきれないこともあるわけです。そこで、クラウドソーシングにより業務を委託していることもよくあるんですよね。
クラウドワークスやランサーズなどで「ゲーム プレイ」や「ゲーム ライター」といったワードで調べると多くの募集があるのがわかるはず。
求められているスキルにはばらつきがあり、初心者OKのものや上級者のみのものもありますが、当然上級者が請けられる仕事の方が報酬も高い傾向です。
自分で攻略サイト運営や動画投稿をする必要がないので気楽ではありますが、それらでうまく行った際の収入と比較すると微々たるものです。なので最初はこちらで練習した後、自分で動画投稿やサイト運営をしてみるというのも悪くはありません。
副業でできるゲームテスターや実況の勤務場所
ゲームテスターについては既にお伝えしたとおり、勤務場所はゲーム会社やデバッグ専門会社にて行います。なので、近隣にそういった会社がない場合は働くことができません。
それに対してゲーム実況や攻略サイト運営、クラウドワーカーであれば場所を選びませんので、自宅でもできますしそれ以外の出先でもやろうと思えばゲーム機、スマホ、PC、ネットなどがあれば可能です。
とはいえ、ゲーム実況やサイト運営は自宅で行うことがほとんどになると思われます。そこで問題になってくるのが、ただ単純に遊びたい、ストレス解消したいという気持ちでゲームをやっていたのが、副業としてお金を稼ぐための手段になること。もちろんそれは悪いことではありませんが、純粋にゲームを楽しむことができなくなることもあるかもしれませんので注意が必要です。
ゲーム系副業のメリット・デメリット
メリット
ゲーム系の副業のメリットとしては、やはりゲームをしてお金がもらえるということですね。実況であれば楽しみながら遊ぶ様子を動画で撮影したり、凄腕プレイ、ハウツープレイなどいろいろな手法が考えられるので、やり方次第では大きな収入につなげることも不可能ではないと思います。
デメリット
デメリットとしては、そのゲームに飽きたり流行りが終わったりした時、収入に繋げられなくなることが一つ。次に単純作業が多いので飽きやすいということもそうでしょう。動画や記事としてまとめるときはゲームをするだけでなく、動画作成や記事作成もしなければならないのでかなりの作業時間を要することでしょうか。ゲーム関係って副業にしようと思ったら意外と大変なんです。
実況にしても普通にユーチューバーの動画と同じように、まず企画から始めて撮影、編集、投稿の作業があります。動画を見る人が楽しめるように編集するスキルが必要になってきますので、最初はかなり色々な動画を参考にしつつ自分なりの個性を出すのがポイントになってきますね。
ゲーム系の副業は意外と泥臭い作業の連続なので、長時間作業が難しいという人には厳しいかもしれません。
ゲーム系副業のチェックポイント
ゲーム系副業の収入などチェックポイントをまとめました。
収入目安 | テスター時給:800円~1500円 実況者、攻略サイト:0円~青天井 |
勤務地 | テスター:ゲーム会社、デバッグ専門会社 実況者、サイト運営:自宅 |
勤務時間帯 | 日中,夜間問わず,24時間も |
勤務曜日 | 毎日(土日は多い) |
1回の勤務時間 | 4時間程度~ |
資格の要不要 | 不況 |
難易度 | ★★★★☆ |
ゲームテスターは普通にアルバイトですので時給800円程度からの収入となりますが。一方実況者やサイト運営者の場合は0円~青天井と幅がかなり広いです。ライバルが非常に多いので、個性を強く押し出すことを意識して取り組むのが重要ですね。
クラウドワーカーの場合も動画作成や攻略情報記事作成がほとんどですが、最初から報酬が5000円~1万円程度と高く設定されているものもありますね。(当然高いスキルが要求されるわけですが)
ゲームの腕に自信がある方はクラウドワーカーでスグに収入につなげるのもいいですし、初心者ならではの実況プレイというのも面白いこともあると思います。
いずれにしても自分にあったものを選ぶのが良いでしょうね。
ゲーム系副業のおいしく稼げるタイミングは?
ゲーム系副業の稼げるタイミングですが、ゲームテスターはゲームの開発終盤段階で行われますので、気になっているゲームのテスターになりたければ頻繁に公式サイトや公式SNSアカウントをチェックしておきましょう。
実況や攻略サイトでは既にお伝えしたとおり、発売直後すぐに情報や動画を出すことで収入に繋げやすくなります。ゲームはライバルが多いジャンルですので、いかにライバルを出し抜いて早く情報を伝えるか?が重要ですから、速度重視でやろうとするとかなりの重労働になりがちです。
なので、そういったことが嫌な方はある程度情報が出揃ってから実況プレイなどをやっていくのもいいでしょう。ただやはり検索が最も増えるのが発売直後ですから、まじで稼ごうと思ったら発売直後にガンガン攻略情報などをアップしていくことが収容になります。
ゲームが副業に向いている人
さて、ここまでゲーム系の副業についてまとめてきました。改めてどんな人がゲーム系副業に向いているかまとめてみます。
こんな方におすすめ
- 新しいゲームを誰よりも早くプレイして上達したい方
- 一つのゲームを極めたい方
- ゲームに何時間も使える余裕のある方
- 動画制作や記事作成、ブログ作成経験のある方
- 閲覧者を楽しませるよう常に工夫する気持ちを忘れない方
上記のような方であれば、ゲーム系の副業に向いていると思います。
ゲームテスターや自分でゲームを遊ぶだけなら別に他人のことなんて全く考えずにプレイ出来るんですけど、実況プレイや攻略情報をまとめるのであれば話は全く変わってきます。
プレイ内容も閲覧者が楽しめるようなアイディアや工夫が必要になってきますし、ハウツープレイであれば初心者でもわかりやすい解説が求められます。
ですので、意外とエンターテイメント性が必要なのがゲーム系副業というわけ。それが嫌なのであれば、ゲームテスターで黙々と作業するのもいいですし、クラウドワーカーとして求められた作業をこなしていく…というのでもいいでしょう。
しかし副業といえど収入が青天井の実況プレイ、ゲームサイト・ブログ運営は外せないところだと思いますのでゲーム大好きなら一度は取り組んでみてもらえれば良いんじゃないかなと思います。
まとめ:ゲーム系副業はエンターテイメント性が求められるぞ!
というわけで、ざっくりとゲーム系副業についてお伝えしてきました。
今まではゲームテスター以外でゲームを使ってお金を稼ぐ方法はなかったのですが、ネットが発達してきてからは新たな余暇時間の過ごし方が増え、実況プレイを見て楽しむということもできるようになったわけです。
しかもその実況プレイを収益化できるというのはすごいですよね。楽しんで仕事ができてお金も入るというのは理想的な形です。ここで紹介したゲーム系副業は副業でやるにはかなり労力のいるものですが、動画などはストック資産にもなる(流行りが終われば終了ですが)ので時間があるときに作成するといいでしょう。