ハンドメイドでモノづくりを趣味にしている人って意外と多いですよね。その趣味で作ったものを「ほしい!」と言ってくれる人がいたらどうしますか?
自分の作ったものを誰かが買ってくれると、収入になるだけでなく自分の作品が誰かの役に立つんだと自信につながると思います。
趣味と実益を兼ねた副業がハンドメイド小物販売なんですね。最近ではネットで手軽に販売者と購入者をつなげるシステムができていて、カンタンに出品・購入ができるようになりました。
刺繍やレザークラフト、珪藻土小物やペーパークラフト、アクセサリーなど様々なジャンルのハンドメイド作品が販売されるようになりましたが、その分参加者も増えてより一層作品のクオリティが求められるようになってきています。
ここではそんなハンドメイド作品販売を副業として行うための知識をざっくりお伝えしていきます。
ハンドメイド製品販売の仕事内容
さて、単にハンドメイド製品販売の副業といってもジャンルは様々。どんな作品が販売されているのかは、作品売買仲介サイトの「minne(ミンネ)」や「creema(クリーマ)」「iichi(いいち)」を見てみると良いでしょう。
21万名の作家さんによる260万点の作品が集まる国内最大級のハンドメイドマーケット≪minne(ミンネ)≫
・クリーマ
・いいち
ハンドメイド製品販売は、自分の空き時間を使ってアクセサリーや小物などを作成し、仲介サイトや自前のサイト、フリーマーケットやバザーといったリアルの催し、勤務しているお店の店頭に置いてもらって販売することになります。
仕事内容と言っても作るものによって異なるため一概には言えません。アクセサリーを作るのであれば素材を集めて自分で縫ったり接着したりして組み立てる必要があります。逆に多肉植物の販売であれば、種を買って土に植え、温度と水の管理をきちんとすれば割りと手間なく育てられます。
最も効率がよいのは、制作の手間がかからず高い単価でも購入する人がいるものを作ることですね。もちろんそれなりのこだわりを持って作り販売しなければ誰も見向きもしてくれませんから、うまくバランスを取ることが最も重要かもしれません。
手間いらずで需要も多いもの、売れ筋商品やトレンド、上手な売り方を知るには実際に上記サイトで人気作家さんの販売方法をよく観察することです。これについてはまた別記事で詳しく説明していきますね。
副業でできるハンドメイド製品販売の種類と勤務場所
ハンドメイド製品を作るにあたり最初は売れ筋から選びたくなるものですが、最初は自分の得意なものから始めたほうがやりやすいです。
というのも、よくわからないものをいきなり始めると挫折しやすいからです。なので、とりあえず自分の得意なものを作って商品として出しつつ、売れ筋や今後流行しそうな商品は勉強がてらちょくちょく作っていく…というスタイルで始めると良いと思います。
あとはハンドメイド作品の参考書籍なども数冊目を通しておくと今後のトレンドや現在の傾向、自分がどんな作品を作るべきなのかが少しずつ見えてくるでしょう。
勤務場所や時間についても縛られることがないのがハンドメイド作品制作のいいところ。時間関係なく自宅で集中して作れます。
「ミンネのアトリエ」など他の作家さんと交流ができるワークショップなども開催されているため、そういった場所へ参加すればモチベーションの維持向上にも繋がります。
ハンドメイド製品はどこでどのように販売するの?
上でも少し触れましたが、ハンドメイド製品の販路はド素人でも複数ある状態で、カンタンに始められるようになっています。
ただし、参入が簡単なぶんライバルも多いため作品のクオリティや見せ方、販売方法を工夫していく必要があります。
上記のミンネやクリーマ、いいちは国内通販のみと思いがちですが、実は海外発送もやろうと思えば可能です。とはいえ、閲覧者のほとんどが日本からのアクセス(similarweb調べで約97%が日本からの閲覧)ですので、海外から閲覧してくれるお客さんは限りなく少ないです。
海外のお客さんもターゲットに入れるのであれば、Etsyを使うのも視野に入れておくと良いですね。
・Etsy(エッシー、エッスィー)
ここだけの話、海外在住の人が相手なので別にハンドメイドの作品でなくても、100均でしか見られない柴犬シールみたいなのでも売れてるようです。
あんまり褒められたものではないですが、それでも転売のノウハウを学びつつ副業としてお小遣いが貰えると考えると案外悪くはない気がします。
ハンドメイド商品をミンネなどで売るには、とにかく作家としての知名度、過去の取引履歴が非常に重要になります。これもまた別の記事でまとめますが、しっかり稼ごうと思ったらそれなりに真剣にやる必要がありますよ。
ハンドメイド製品販売のメリット・デメリット
ハンドメイド製品の販売に関するメリット・デメリットについて。
ポイント
まずメリットですが、スキルやセンスを磨いて人気作家になれば出品するだけでスグに買い手がつくことでしょう。また、SNSやブログ、自身のウェブサイトを作ることで自分のブランドを作り、そこから更に収益にブーストを掛けることも可能…というが大きなメリットです。
それに、作品を作れば作るほど売れる…という無敵状態となるため、副業レベルの売上ではなくなる可能性も十分にありえます。ですので副業から起業へのステップアップもできなくはないというのがこの副業の大きなメリットでは無いかと思いますね。
また、最初はあくまでも副業でやることですので作業時間や作業場所も自分で決めることができる…というのも一つのメリットになるかと思います。
注意ポイント
デメリットとしては、最初は全く人気がない状態から始まりますので、買い手はまずつきません。従って、作品作りから出品の流れまでを一通り学ばなければならず、スグに収入につながらないというのがデメリットですね。
もちろん昔からハンドメイド小物を作っていてスキルがある、という人はスグにでも収入に繋げられるでしょうが全くのゼロから…という方はなかなか大変だと思います。
なので、そういった方は半年~1年は副業なのに無収入、というのを覚悟しなければならないでしょう。お金にならなくても徐々に小物作りが好きになれば、勝手にセンスも磨かれるようになるので時間はかかるかもしれませんが徐々に買い手がついてくると思います。
ハンドメイド製品販売のチェックポイント
ハンドメイド製品販売での収入目安などは以下の通り。
収入目安 | 1点数百円~数千円 |
勤務地 | 自宅・フリーマーケット、バザー等 |
勤務時間帯 | 自由(自分で時間を作る) |
勤務曜日 | 自由(自分で時間を作る) |
1回の勤務時間 | 自由(自分で時間を作る) |
資格の要不要 | 特になし |
難易度 | ★★★☆☆ |
勤務地や勤務時間はほぼ自由で、自分で時間を見つけて作業することになります。時間を見つけての作業なので、テレビなどを見る時間は削らなければならないかもしれません。
人気が出ないままだったり売れない状態が3ヶ月ほど続くと「もうやめようかな…」という気になってしまいますが、概ねこのあたりまで真剣に取り組めば、どんなものが売れるのか、人気作家さんはどのように販売しているのか?というのがつかめてくると思います。
ですので、とにかく人気の人がどういった手法で販売しているのか?を学び取るようにしてくことが大切です。
小物作りの作業自体にも時間がかかるのですが、ブログやSNS(ツイッター、インスタ、フェイスブックなど)を更新したりそれようの写真を用意していると思いのほか時間がかかるのがわかると思います。
何度も言うようにライバルは多いですので、自分なりのこだわりポイントを紹介していくとともに、需要があるのに作っている人が少ないものを探す、といった視点は大事にしてください。
ハンドメイド製品販売を軌道に乗せるには
ハンドメイド製品販売をするにあたり、まずはよく売れるもの(需要があるもの)をリサーチするのは大事です。ミンネなどで購入が多い商品を調べたり、楽天などで売れ行きの良いものを調べリストアップしておきましょう。
季節限定でしか売れないものものあるため、作り過ぎはNG。とりあえず1点作ってみて、売れるようならもう1点、というように売れてから追加するほうが在庫や経費がかさまないため安心です。
いずれにしても、最初からすぐに売れるのを期待しないことです。まずは1点ずつこだわりを持って作品を作り、徐々に作家としての知名度を上げることに注力したほうが良いかもしれません。
副業ハンドメイド製品販売に向いている人
副業でハンドメイド製品販売に向いているのはこんな人かもしれません。
こんな方におすすめ
- 忍耐力があり最低でも半年~1年は続けられる人
- 自分の作品にこだわりを持っている人
- もともとハンドメイドのスキルが有る人
- 需要があるのに誰も作っていないアイディアを持っている人
- ハンドメイド作品で副業から起業を狙う人
- SNSやブログの活用に長けている人
- 知名度アップのために遠方のイベントに出向ける人
ハンドメイド作品はミンネなどに出して終わり、ではありません。出品するだけで売れるならみんなやっています。
なにが大事かと言うと、SNSやブログを活用してしっかりと自分の作品を紹介していくこと。ただし広告的に「いいですよ、買ってください!」といった売り込みをしても買ってくれる人はなかなかいません。
ですので、ハンドメイド専用のアカウントを作って色々な人と仲良くなりつつフォロワーを増やし、そこで「こんなの作りました~見てってください~」というように、売り込みではなく写真付きでゆるく紹介すると閲覧数も増えやすくなります。
ぽつぽつでも売れるようになってきたらミンネなどの概要欄に自分のホームページURLを貼りって誘導し、そこで通販をした方が手数料を取られずに取引できるようになります。(そのぶんトラブルも起こりやすくなりますが)
ここまで書けばわかると思いますが、ハンドメイド製品販売に向いているのは作品を作るだけでなくSNSを上手に活用できるというのも条件に加わるかと思います。まあこの辺はやっていけば身につくとは思いますけども。
まとめ:副業ハンドメイド作品販売は努力次第で青天井かもしれない
ハンドメイド作品はとにかく利益率が高いのが特徴です。販売方法を工夫すれば、利益率70~90%くらいまで高めることも不可能ではありません。
ただし、新作を作るごとに頻繁にSNS発信したり、遠方のフリーマーケットに出向いたり、知名度を高めるために名刺などを作成しお客さんに配ったり…などなど、作るだけでなく色々なことをこなさなければならないのがこのハンドメイド作品制作の肝です。
もちろんそれが苦にならず、むしろ楽しい!と感じられるようならばどんどん続けていったほうが人気も出ますし、知名度や売上もそれに応じて伸びていくことでしょう。
売上が本業を越えるようになれば本業を辞めて起業にシフトしていくのもありでしょう。いずれにしても、中途半端な努力ではハンドメイド製品はなかなか売れません。
なので、もしやるのなら最初から起業するくらいのつもりで始めたほうがうま~く軌道に乗るかもしれませんね。