ハンドメイド商品を制作し、フリマアプリやフリマサイトで販売している人は多くいますよね。でも、その中で何割の人が自分のウェブサイトを持っているでしょうか。
私がざっと見た感じだと3割程度の方しか自分のサイトを持っていないように見受けられます。
- 自分でウェブサイトを持つのがそもそも面倒くさい
- サイトなんて作れない!
- 更新するのが面倒くさい
- デザイナーさんや業者にお願いすると費用20万とかになるんじゃ…?
こんな風に感じて作っていないor諦めている方もいることでしょう。でも私はあえて言いたい。
ハンドメイド商品を販売するなら自分のサイトは持っておいたほうが絶対良いです。ここではその理由を4つにわけてお伝えしていきます。
理由1:自サイト販売なら仲介サイトに払う手数料が不要
最初に注目しておきたいことは販売における手数料ですね。フリマアプリやフリマサイトは売上時に販売価格から8~10%の手数料が差し引かれます。
ざっくり計算ですが、5000円で販売した商品であれば500円が手数料として差し引かれます。送料で600円かかった場合残るのは3900円。ここから入金手数料が約50円~170円前後引かれます。170円の入金手数料だった場合、3730円が手取りとなりますね。
とりあえずこれを20個売って売上10万円になるまで繰り返した場合、販売手数料が1万円、送料が1万2千円、入金手数料が170円で最終的な手取りは77,830円…売上から12~13%程度ですが、やっぱり手取りが減るのはもったいないと感じてしまいますね。
なので、ある程度販売実績やフォロワーを獲得済みなら自サイトや自ブログから販売できるのが理想です。ただ、別にその販売手数料は気にしないとか、仲介サイトで販売したほうが都合がいい、という場合には無理に販売まですることは不要だと思います。
理由2:過去作をアップすれば知名度や売上アップに貢献してくれる
自サイトを作る理由の一つに、自分の過去作を掲載するというものがあります。すでに販売を終えた商品であれば写真のみ掲載とすればよいですが、どうしてもそれが欲しいという問い合わせが多いようなら復刻することもできますしね。
それに過去作ページを作っておくことで、この人はこんなものも作れるのか!と思ってくれる人もいるので注目されやすくもなります。人によってはツイッターなどで拡散してくれたりもするので知名度アップに繋がりますし、あわよくば売上アップも期待できますしね。
理由3:オーダーメイド作品も受けられるようになる
スキルによっては必ずしも請けられるわけではありませんが、モノづくりをする人であれば一度はチャレンジしてみたいのがオーダーメイドだと思います。
自分のサイトから問い合わせフォームを作っておくことで、自分の作風を気に入ってくれた人がオーダーメイドで「○○をアレンジしてこういったものを作って欲しい!」と問い合わせてくることがあるかもしれません。
もちろんそれを次回作のアイディアにしてもいいですし、オーダーメイド作品としてちょっとお高めに売る…ということもできるようになるでしょう。
理由4:SEO対策しつつブログタイプで更新すればブログ収入も見込める
ハンドメイドで作品を作りつつ、公式サイトをブログタイプにしている人もいます。ブログタイプのなにが良いかと言うと、SEO対策しつつハンドメイド作品をつくる上での注意点や販売のコツ、その他自分の見た映画などの雑感を書いていくだけで収益につながるということ。
商品の宣伝をしながらブログ収入もゲットできるというかなり理想的な流れを構築できるのが、自サイトをログタイプにするメリットと言えるでしょう。
普通に特定のキーワードを検索して出てきたブログを読み、さいならする直前に「ハンドメイドでこんな商品も作ってるんです」とか書いてあったらちょっと興味持ちますよね。
ブログ収入ととハンドメイド作品販売を両立できるというのはかなり強いのですが、やっぱりブログのネタがないとか更新するのが面倒くさいとかでやっていない人のほうが多いです。
ブログを始めるとネタ探しもしなければならず、作品作りに集中できないとか色々と困ることはあるでしょうが、個人的にはどんどんやるべきだと思います。より収入が拡大すれば、更にいい作品を作ったり、いい記事を書こうという気持ちになるじゃないですか。
ですので、一石二鳥じゃないですけどハンドメイド作家さんにはブログをおすすめしておきます。
自サイト販売によるデメリットは?
自サイトによる販売は仲介サイトから差し引かれる手数料が0になるため、大きなメリットになります。ただ、自サイトやブログを持っていながら販売は仲介サイトで…という人もおおいです。その理由はいくつかあるのだと思いますが、考えられるデメリット(理由)をピックアップしてみました。
お互いに個人情報を伝えることになる(匿名取引できない)
商品が売れたら荷主と宛先の情報が必要になります。仲介サイトを利用すれば匿名取引ができるため、個人情報の心配はいらないのですが、自分のサイトで販売するとなると振込作業や個人情報の扱いも厳重に行わなければならず神経を使います。
注文が膨大にある場合、どれが誰の荷物なのかわからなくなったり、誤配してしまうなんてことも十分起こりえます。
仲介サイトによっては在庫を預かってくれ、売れたら倉庫から発送までしてくれるサービスがあるんですよね(Boothなど)。そういうのを利用すればかなり手軽に商品を発送することもできますし、一度倉庫に預けているため自分の個人情報が漏れる心配もありません。
小規模運営なら一つ一つ丁寧に梱包して間違えることなく送ることもできますが、規模が多くなって一日に十件、二十件も注文が来るようになったらとてもじゃないですが一人で対応するのは難しくなるので、やり方を変えていくことが必要になるでしょうね。
サイトの維持・管理・更新が面倒くさい
自サイト運営の何が面倒くさいかと言うと、まずサイトを作ること自体が面倒くさいですよね。
ウェブサイトは無料で作れるサービスもあります(wixやjindoなど)が、これらはサービスが終了したら自動的に自分のサイトも消滅してしまうためかなり怖いです。
なので、自分のサイトを運営するのであば可能な限り自分でドメインを取得し、サーバー契約し、ワードプレスなどの手軽なCMS(コンテンツマネジメントシステム)をインストールし、サイトまたはブログにするという流れが最近の主流です。
ワードプレスはブログに特化したCMSですが、普通のウェブサイトのようにギャラリーページも作れるので、これを使っておけばなんの問題もないです。(ちなみに、この副業初心者サバイバーもワードプレスで作成されています)
まあこのあたりの流れを行うには多少勉強が必要なので面倒くさいです。ただ、誰かにやってもらおうと思ったらそれなりの費用がかかるため、時間を書けてでも自分でやったほうが良いと思います。
SNSも併用運用した方が効果があるが、やっぱり面倒くさい
ウェブサイトの運用と同時に行いたいのがツイッターやインスタグラムなどのSNSの運用ですね。ブログなどの更新情報などの他に、自分が気になったことや知ってもらいたいこと、役立つことなどをつぶやいていくことでフォロワーが増えて知名度アップやサイト閲覧数も増えます。
サイト閲覧数が増えると、記事内の広告からアクションがあったりハンドメイド作品の売上につながったりと良いスパイラルが描けると思うので最初は大変かもしれませんが他の人のSNS運用の仕方を見て学んでいくのが良いと思います。
…さて、自サイト販売におけるデメリットを書いたのですが、結局の所面倒くさいに集約されると思います。そうです、サイトやブログ運営は面倒くさいんです。
でもその面倒くささを乗り越えた先に売上アップやダブルインカムが期待できるなら頑張ろうという気も起きるじゃないですか。なので、ぜひともめげずに取り組んでほしいなと思ったりします。
まとめ:ハンドメイド作家でも自サイトやブログを持っておくべき
さて、色々と書いたことをまとめます。
- サイトを持つことで自分に興味を持ってくれる人やファンを増やせる
- 作品紹介が詳しくできるので売上アップにも繋げやすい
- ブログ運営すればダブルインカムも期待できる
ざっくりしたまとめですが、作家さんにとってこれらはかなり魅力的な話だと思いますが、どうでしょう?もちろん、サイト・ブログ運営はとにかく面倒くさい!というデメリットがあるっちゃあるのですが、やりようによってはそのデメリットを払拭し尽くせるくらいには大きなリターンをもたらしてくれるんですよね。
ハンドメイド作品の売上アップをしたい方や、他の収入源も作りたい!という方にぜひチャレンジシて欲しいなと思います。