ハンドメイド商品販売を副業にするための方法、めっちゃ知りたいですよね?
以前ハンドメイド商品販売を副業にするという趣旨の記事を書きましたが、あまり具体的な内容までは触れませんでした。
というわけで今回は副業としてハンドメイド商品販売に取り組んでみたい方のために、戦略的に作品を制作・販売するための方法についてお伝えしていきたいと思います。
その1:どの市場で勝負するのか考えよう!
ハンドメイド商品を制作するに当たって大切なのはテーマ選びと市場選びです。まずは市場選びですが、これはそのまま自分が出品するネットショップ選びと言ってもいいでしょう。
各ネットショップごとに特徴があり、手数料も異なるため予め自分が制作したいものを得意とするショップを選ぶことが重要。
ショップ名 | 利用手数料 | カンタンな特徴 |
---|---|---|
メルカリ | ・月額利用料0円 ・販売手数料10% ・入金手数料 1万円未満:210円 1万円以上:無料 | 日用品から不用品、ハンドメイド作品まで何でも揃う最大手のフリマサイト |
ラクマ | ・月額利用料0円 ・販売手数料3.5% ・入金手数料 1万円未満:210円 1万円以上:無料 | 出品物はメルカリとかなり近い 手数料は安いがユーザーが少ないため購入に時間がかかることも |
ミンネ | ・月額利用料0円 ・販売手数料10% ・入金手数料172円 | お洒落・カジュアルなアイテム多め |
ヤフオク | ・月額利用料498円 ・落札手数料8.64~10% ・入金手数料無料 | どんなジャンルもアリ |
ココナラハンドメイド | ・出品手数料0円 ・販売手数料10% ・入金手数料3000円以上は無料 それ未満は160円 | ミンネに近い |
クリーマ | ・出品手数料0円 ・販売手数料8~12% ・入金手数料 3万円未満:172円 3万円以上:270円 (ジャパンネットなら54円) ・振込は申請後の翌月末日 | 大人な雰囲気のアイテム多め |
ソーゾ | ・出品手数料0円 ・販売手数料0% ・入金手数料記載なし | 販売手数料無料で使えるフリマサイト |
トライ・アムフリマ | ・月額利用料315円~ ・販売成約手数料5.25% ・入金手数料 記載なし | フリマ感強め・発展途上 |
ベイス | ・月額利用料0円 ・販売手数料3.6%+40円 ・サービス利用料3% ・入金手数料250円 ・入金前事務手数料 2万円未満:500円 2万円以上:0円 | 自分のネットショップを作れるサービス |
いいち | ・月額利用料0円 ・販売手数料20% ・入金手数料 3万円未満:172円 3万円以上:270円 (ジャパンネットなら54円) ・振込は申請後の翌月末日 | クリーマよりシックな雰囲気が強い 手数料が割高 |
ブース | ・月額利用料0円 ・決済手数料3.6% 倉庫発送の場合 3.6%+26円 ・振込手数料 3万円未満:200円 3万円以上:300円 | pixiv発祥で同人アイテムに強み。手数料安くハンドメイドアイテム多数 |
ハンズ・ギャラリーマーケット | ・月額利用料0円 ・販売手数料12% ・入金手数料無料 | 東急ハンズ運営。アクセサリー多いがファッション小物も強い |
概ね上記のサイトから選ぶことになると思います。それぞれの詳しい特徴や手数料については別ページでまとめていますので、そちらもチェックしてみてください。
その2:人気商品、単価の高い商品を選び、それに絞って制作する
「売れる商品を売る」というのが最も手軽なのですが、それができれば誰でもやっているという話ですよね。多くの人が挫折してしまう原因はここ、商品選びにあることがほとんどです。
いくら良いものを作っても、それが人気のないものだったり売れ筋ではないものだと目も当てられません。なので最初はできるだけ需要の多い人気商品に的を絞って作ってみると良いでしょう。
例えば、ハンドメイドで羊毛フェルトのぬいぐるみを作ろうと思ったら上記のショップサイトで「羊毛フェルト ぬいぐるみ」といったワードで下記の基準で探してみます。
- レビューや評価が高い出品者が作っているものは何か?
- どの程度の価格で購入されているか?
- 自分でも作れそうか?
- どの程度の予算が必要か?
- 今どんなトレンドがあるか?
このあたりを参考にして複数サイトをチェックし、どのレベルの作品にどの程度の値段がついているのかを把握しておきます。当然ながらクオリティが高いほうが強気の値段をつけていてもほしい!という人はいますし、逆にそこそこのクオリティでも値段がお手頃なら買いたいという人もいます。
ですので自分がどのあたりのレベルを目指すのかこのあたりで考えておくとよいでしょう。
はてな
ちなみに、羊毛フェルトで人気なのは犬や猫のリアルなぬいぐるみで、30cmほどのサイズでも6,000円~の値段がついているようですね。実物大になると3万円あたりの価格帯となっています。
また、ちょっとファンタジーよりのテイストでも1万円を越えるような値段が付く作品もあり(しかも買い手がいる)、ある程度の価格でも買い手が付きそうならショップではなくオークションに出品したほうが手元にしっかり入る、ということもあるかもしれません。
羊毛フェルトは初心者向けのキットも100均で販売されていますし、Youtubeでも参考になる動画が多くあるため、手芸などに興味がある方には取り組みやすいのではないかと個人的に思います。
ここでは羊毛フェルトのぬいぐるみを参考にしましたが、基本的にどんな商品であってもこれらのリサーチは必ず行います。
当然材料費も考えるべき要素の一つで、例えばハンドメイドのブレスレットなど単価の安いものだと制作費は300円位内に抑えたいので、手芸用品店やシュゲールなどの専門店で購入します。
制作費がどうしても高くなるものは相場とにらめっこして値段を決めるようにしてください。
最近だとハーバリウムが流行しています。こちらはドライフラワーとシリコンオイル、ボトルさえあればあとはセンスでつくるだけというシンプルなアイテム。
ビンは一本200円~、シリコンオイルはハーバリウム用のものが200ccで300円ほど、ドライフラワーを300円ほどと考えるとハーバリウム1本の制作費は800円ほど。
ハーバリウムの相場は2000円~3000円ほどですので、仮に2000円で売れてシステム手数料10%(200円)を引かれても1000円は手元に残りますね。もう少しうまく行けば、数をこなすことで十分な利益になるでしょう。
その3:評価を一定数貯め自分ブランドを作る
取引数をある程度貯めることで、自分ブランドを確立できます。自分ブランドとは書いて字のごとく「自分自身のブランド」ですが、具体的には「自分の価値を作ること」です。
端的に言えば「自分はこんな人で、こんなことが得意です」という紹介のようなものですが、そこに作品と実績が加わることで大きな説得力になるんです。
ある程度自分ブランドが出来上がっている作家さんだと、新作を出品しただけでお気に入りやウォッチリストに入ったり、フォロワーが増えたりと良いことづくめですが、一番大きいのはそれなりの高値でも買ってくれる人が増えること。なので自分の作品にさらに自信を持てるようになる、というのも大きなメリットですね。
自分ブランドを確立するためには地道な努力が必要で、初心者の頃からSNSやブログで作品の紹介や制作過程を書いたり他の作家産と交流したり…といった地道なファンづくりも必要になってきます。
もちろんぽっと出でいい作品を出品するのも悪くないのですが、上達過程や苦労話というのが誰しも好きですから、そういったファンを獲得するという意味でも早い時期からSNSやブログはやっておいて損はありません。
まずはある程度自分ブランドが確立できるまでネットショップサイトで作品販売のコツを掴んでおきましょう。梱包のコツなんかもこのあたりで学ぶことになりますからね。
その4:自分のサイトやブログ、SNSで自分ブランドを強化する
今まで自分のブログやサイトを作ったことがない!という方は多いと思います。どの界隈の作家さんでも適当に無料ブログ(アメブロ、Fc2、seesaaなど…)で紹介サイト・ブログを作っていることが多いのですが、将来的なことを考えると無料ブログはよくありません。
というのも、その無料ブログを運営しているサービスが終了した場合、そこに掲載していた写真や文章はすべて消えてしまうからです。
そんなのないでしょー(笑)と思っていたら実際に消えた事例もあります。例えば無料HPサービスを運営していたインフォシークが2010年10月頃、突然サービスの終了を発表し、今まで普通に閲覧できていたHPが突如としてすべて閲覧できない状態になってしまったのです。
あまりにも唐突で、SNSも十分に発達していなかった頃なので当時のサイト運営者さんも閲覧者さんも、双方が頭を抱えてしまったのです。
…こういったこともあるので、どの界隈の作家さんでも無料ブログや無料HPではなく独自ドメインで自サイトやブログを運営している方が増えつつあります。
なので、これからハンドメイド作品を自分のサイトで紹介したり販売を模索している…というのであれば、できる限り独自ドメインを使うようにしましょう。
…というのが前提条件で、話を進めますね。
なぜ自分のサイトを持ったほうが良いかと言うと、好きなだけ作品の写真を掲載できるため、商品訴求やブランド力アップにつながります。
当然ショップサイトだと掲載できる写真の枚数なども限られてくるため、その補足として自分のブログで写真をじっくり観られるようギャラリーページを作るなどすれば作品の魅力をより伝えやすくなりますよ。
写真撮影する時のコツについても別記事でまとめていますので、そちらも御覧ください。
その5:自サイトでブランドを確立し直接取引できるようにする
最終目標はここです。自分のサイトで商品を直接販売できるようになれば、中間手数料をとられることなく売上全てが自分の収入になります。
ただし、最初から行うことはほぼ不可能ですのでまずは上記販売サイトや自分のブログ、サイトなどを活用して自分ブランドを確立しましょう。
そうすることで自分のサイトに直接検索で訪れてくれる人も増えてきますし、直接オーダーがもらえる可能性もゼロではありません。
直接取引についてですが、クレジット決済を個人サイトに実装するのは難しいです。なので直接メールで連絡を取り、支払いは商品代金+消費税+送料を口座振込にしておくことでトラブル回避することができますよ。
いずれにしてもこの段階はかなり先のことになりますので、まずは自分ブランドを確立するところから始めると良いでしょう。
その6:リアル市場も開拓できないか模索してみる
ここまでネットでの戦略をお伝えしてきましたが、地味に大切なのがリアル市場での活動です。ネット上のみで完結出来てしまうハンドメイド作品販売ではあるものの、オフラインでもフリマは各地で開催されています。
衣類や雑貨など様々な物品を販売でき、実際にお客さんと対面でのやり取りを通じて商品販売をできるため、ネット販売とはまた違った楽しさ・難しさを実感できるでしょう。
人気作家さんもオフラインのフリマに参加している人も少なくありません。ネットだと写真で作品のいいところだけを伝えられますが、オフラインだといいところも悪いところも全体像を見られるので、本当に商品のクオリティが高くないと買ってもらえないというなかなかシビアな経験もできると思います。
ここで感じた嬉しいとか悔しいという気持ちを糧に、ハンドメイド作家さんの多くが成長し作品クオリティを高めているのではないでしょうか。
まとめ:ハンドメイド作品販売の道も一歩から
ハンドメイド作品を売れば手軽に儲かる…そんな考えの人が増えたためか、すでに販売サイトの多くは販売者がものすごく増えています。でもその分買いたい人からすると選択肢が増え、数ある中からより良い作品を探そうとする傾向が強まっています。
ライバルが多いとその分やりにくいものですが、でもその中で「おっ!」と思わせるような作品を作ることで注目を集めることも可能です。
そのためには自分自身が購入する立場になって考え「お客さんがどんなものを求めているか?」を常に考える必要があります。これだったらこうしたらもっといいのにな~、というのを実際に形にできるのがハンドメイド作品の面白いところ(パクリはNG)だと思うので、自分なりに創意工夫してどんどん作品を作ってもらえればなと思います。