ホームヘルパー、いわゆる訪問介護員ですが、今現在引く手あまたの職業になります。高齢化が進む昨今、介護の人手が全く足りていない現状があります。職場によっては70代までが介護員として働いている場合も。70代というとむしろそろそろ介護を受ける側なのですが、それでも元気があって資格を持っている人は介護員として需要があるのです。
介護職の有効求人倍率は4バイト言われていて、完全に売りて市場なので「仕事できます」といえば誰でも雇ってもらえるようなレベル。それくらい現場としては介護の担い手が欲しいのが今なんですよね。
介護職と言うとかなりハードな仕事というイメージですが、実際にそのイメージ通り大変な仕事です。しかしその分シフトの融通が効き、ダブルワーク可で週一でも仕事可能というところが多いです。
というわけでここではいい意味でも悪い意味でも注目度の高い訪問介護の副業にしてみたい人向けにお伝えしていきます。
ホームヘルパーの仕事内容・勤務場所
まずホームヘルパー(訪問介護員)の仕事なのですが、必ずしも介護が必要な高齢者に限りませんが、基本的には高齢者向けのサービスがほとんどです。なので、訪問介護員は介護が必要な高齢者の自宅や介護施設でリハビリや排泄ケア、栄養相談などを行います。
もちろん仕事の内容は職場や相手によっても異なりますので一概には言えませんし、さらには仕事内容によっても給与が変わってくるのでよく吟味して職場を選ぶことが重要です。
多くの職場が時給1500円~2000円前後と非常に高い給与を払っていることからも、仕事自体がハードであることを物語っています。とはいえ、これから日本はさらなる少子高齢化に向かうことが予想されるため、より一層介護に関する技能を持っている人は重宝される人材となることは明白。
なので需要も空きもある今のうちに手に職つけて自分が年を取った時に仕事に困らないようにと、副業として訪問介護員を始めてみるのも悪くはないと思います。副業の範囲で効率的に稼げる副業として主婦の方にもおすすめできますね。
訪問介護員の副業の始め方ですが、登録ヘルパーとして施設に登録し、研修を受けてから業務を開始することになります。
なお、訪問介護員向けの資格として「介護職員初任者研修」というものがあります。これは民間資格なので仕事を始めるにあたって必要ありませんが、持っている方がすんなり仕事を始めやすいです。国家資格では「介護福祉士」がありますが、こちらのほうが知名度・専門性ともに高いため、現場では重宝される資格の一つです。
介護福祉士の資格は必ずしも学校に行って試験勉強してから取る…というものではなく、実務の従業期間が3年(1095日)以上かつ従事日時540日以上あり、さらに「実務者研修資格」を終了していれば介護福祉士」の受験資格を得られます。
将来的に介護福祉士として働きたいと考えている方は、実務経験を副業から実務経験を積んでいけばそのうち介護福祉士になることも夢ではないということです。
ホームヘルパーのメリット・デメリット
では訪問介護員のメリットデメリットについてお伝えしていきましょう。
メリット
メリットとしては、研修を受けているもしくは別の事業所で現場経験がある人であれば、大抵の場合すぐに仕事を開始でできるということ。現場職員からも歓迎されること間違いありません。時給も概ね1000円以上でシフトも週1から可能なので、かなり融通の利く副業なのですが…
デメリット
デメリットとしては、やはり業務内容自体がキツイということでしょう。全く知らない人のお家で知らないお年寄りの排泄介助や衣服着脱介助、歩行介助、食事介助などをするのは体力的にも精神的にもかなり大変なはず。時給が高いことにもうなずける内容だと思いますが、過程内でこれらの介護作業をしたことがある方であれば抵抗はついていると思うので、すんなり始められるかもしれません
ちなみに、訪問介護員の仕事は上述してきた食事介助や排泄介助、衣服着脱介助などの「身体介護」だけでなく、食事の調理や調理補助、掃除洗濯、買い物代行といった「生活援助」を含めている事業所もあります。
なので、どうしても「身体介護」が難しい、肌に合わないという人は「生活援助」の方で職を探してみるのも良いかもしれませんね。
ホームヘルパーのチェックポイント
訪問介護員の収入などのチェックポイントは以下の通り。
収入目安 | 時給1000円~2000円 |
勤務地 | 介護施設、要介護者住宅など |
勤務時間帯 | 日中がほとんど、夜勤のある施設も |
勤務曜日 | 毎日(週1勤務も可能) |
1回の勤務時間 | 2~4時間程度 |
資格の要不要 | 特になしだがが、介護職員初任者研修、介護福祉士などの資格あれば優遇 |
難易度 | ★★★☆☆ |
時給は既にお伝えしたとおり、1500円~2000円前後と安定して高い収入が見込めます。事業所によっては最大時給2400円もあるため、短時間で効率的に収入につなげたい人に向いている副業の一つと言えるでしょう。
ただし、これから終りを迎える人の姿がこれかと悲観してしまうようなひとは向いていません。それよりも、そういった人達に最後まで気持ちよく過ごしてもらうために自分に何ができるのか?をしっかりと考えられる人であれば、訪問介護員の副業でも務まるでしょう。
時給が良いからと言って始めてもそれだけでは続けるのはなかなか難しいです。なので、実際にやるかどうかは採用後の1ヶ月くらいで見極めて大丈夫そうなら続ければいいですし、無理そうなら別の副業を探す、というのがベターかなと個人的には思います。
ホームヘルパーのおいしく稼げる?
訪問介護員が美味しく稼げるかというと、正直微妙です。確かに時給の面では他のアルバイトよりも圧倒的に高いですし、シフトも週1回からでOKということでかなり条件も良いのですが、その条件に見合ったキツさがある仕事ですので、ある程度の気合と覚悟は必要になるでしょう。
実際にお年寄りの介助をしたことがある方ならわかるかもしれませんが、耳が遠かったり理解が遅かったり、そもそも話が合わなかったりして上手くコミュニケーションがとれない場合も多々あります。そういった状態で身体介助をするのは相当キツイです。
とはいえ、今後の需要や定年後のブランクを埋めるために今のうちから手に職をつけておきたい、という人にはおすすめかも知れません。今後さらに介護の担い手需要は増えるでしょうからね。
また、自分の家族が介助が必要になったときもやり方がわかっていれば、当事者になっても冷静に対処ができるはずです。
副業でホームヘルパーに向いている人
では、副業として訪問介護員に向いている人はどんな人でしょうか?
こんな方におすすめ
- お年寄りとの会話が好きな人
- 自分の将来のために手に職つけておきたい人
- 時給の高い仕事で効率よく収入を得たい人
- 介護福祉士の資格を仕事に活かしたい人
- 週一で効率よく副業したい人
概ねこの様になると思いますが、高時給目当てで始めると痛い目に遭う可能性は高いです。なので、まずは時給よりも身の回りの人が介助が必要な状態になるとどうなるのか?を学ぶつもりで始めて見るのが良いかもしれませんね。
日常的な介助は思いの外負担になることを知ることができるだけでも、自分の家族が健康でいられるように配慮できるようになるはずですから。
まとめ:訪問介護員は高時給かつ週一OKだけど大変な仕事なのは忘れないで!
どうしても時給につられて選びがちな副業ではありますが、訪問介護は時給が高い分キツイです。それをわきまえた上で仕事応募するようにしましょう。