私自身がそうなのですが、本業が自営業やフリーランスでしかも自宅完結するような職種の場合、家族以外の他人と接することがありません。あったとしても、コンビニやホームセンター、スーパーなどで買い物をした時にレジで一言二言しゃべるだけ。
この状態が長く続くと社会性、人間性がかなりの割合で失われていきます。実際に私も4年ほど他人と接することなく自宅で仕事をしてきたため、お金は入ってくるものの人生の喪失感みたいなものを感じるときがふと訪れます。
知人が友人たちと遊んだという話を耳に挟んだり、SNSで楽しそうにしている人達を見ていると、「ひょっとしたら自分は3年間も無為に過ごしてきたのでは?」と感じて妙に寂しい気持ちになったりすることも。
厚生労働省が定義しているひきこもりは「自宅にひきこもって、社会的参加をしない状態が6カ月以上持続しており、精神障害がその第一の原因と考えにくいもの」で、ネットで人とやりとりがあったり家で家族と良好な関係を築いている場合は該当しないとされています。
私の場合この定義には該当しないものの、やはり現実で他人との接触がほぼないという状態は極めて良くないと感じますし、それだけのことなのに4年間でかなりメンタルを摩耗しました。
今月から社会復帰…ではないですが、数年ぶりに副業としてアルバイトをすることになったので、改めて自営業者・フリーランスが人と接する趣味や副業を持つべき理由を考えてみました。
1人自営業だと人とのつながりが持ちにくく社会性を喪失しやすい
自営業でも色々な種類がありますが、とりわけ1人でできるクラウドソーシング型の自営業の場合は社会からの孤立感がとても大きいと個人的には思います。
もちろん最初はそれでもいい、むしろそれが良いと少し斜めに構えていましたが、いざ数年が経過してみると1人でなにかをする時間が多すぎるとそれはそれで問題があるということに気づきました。
まず1つは、買い物や食事に出かけても1人だとあまり面白くないということ。遠出するのは楽しいのですが、やはり誰でも良いので隣で一緒にくっちゃべってくれる人がいるのといないのでは全然違います。話の内容なんて別にどうでもよくて、一緒に行動できる人がいるかどうかが大事なのです。
次に、1人自営業の場合PCに向かっていたり何かしら椅子に座って作業することが多いです。なので、肩こりや目の疲れが起こりやすいです。私が今アルバイトとして働いている職場の場合、ほぼ立ちっぱなしで手も動かしっぱなし、視線も動かしまくりなので同じ姿勢でとどまることがまずありません。
そういった意味では体全体を使うため、局所的な疲労に見舞われることは少ないのでは?と考えています。
そして3つ目ですが、そもそも1人自営業だと新しい出会いがほぼゼロです。私は4年ほどほぼ引きこもりみたいな具合で自営業してきましたが、その間新しい人間関係は一つも構築できていません。
それ以前は自営業しながら夜間アルバイトという今と同じ状況で、割りと首都圏の知り合いに会いに行ったりとアクティブでした。なおその後自営業一本になってからは、その知人たちと会うことは全くありませんでした。
自営業オンリーに切り替えたことで収入は増えましたが、社会からの孤立度は非常に高まったように感じます。結果論でしかありませんが、最初のアルバイトの時点で別に専業に切り替えなくても兼業で十分やっていけたのではないか?と思っていたり…。
その方が日々他人と接するので、他人と関わるのが面倒だとかいう気持ちも起こりにくく社会性は保てたのでは無いかと感じます。
心底楽しめる共通の趣味があり、さらに友人知人がいればそれだけで全然違う
別に人と関わるバイトをするというのが解決策というわけではありません。要は人と関わる何かをすれば社会性は保たれるので、例えば自分なりに楽しめる趣味を見つけ、それについてあーだこーだと話ができる友人知人がいれば、かなり違うと思います。
私の場合楽しめる趣味はいくつかあります。大して実力があるわけでもないし、半分諦めかけ…みたいな趣味の他に、ガンガン技術を身に着けたい趣味もあります。
とはいえ、そこまでおおっぴらにやりたいわけでもないので、やっぱり細々とやっていくことになりそうですが…(笑)
趣味でつながりを作ればそれなりに「人生楽しいかも!」みたいな前向きな気持ちにはなってきますので結構おすすめな方法です。つながりを作る方法は、シンプルにツイッターで自分の趣味と同じ趣味を持っている人をフォローし、自分の作品とかを写真や動画をコメントつけてつぶやいていけばいいだけ。
そうすればRTやいいねが結構もらえますし、リプライももらえたりして割りと楽しく趣味の輪を広げていくこともできますよ。今はリアルにお友達を作りに行くより、SNSでお友達を作ってオフ会するみたいな人のほうが多いかもしれません。
こんな具合で、自分なりに楽しめる趣味を見つけつつ人とのつながりを絶やさないようにすれば社会性を欠落させず、ほどほどには楽しく過ごせると思いますよ。
出会いゼロの危機を脱する可能性も?
1人自営業の最も大きな問題は、結婚できるかどうか?かもしれません。人によるのでなんとも言えないのですが、少なくとも私はPCにかじりついて仕事をしているだけでは結婚することはできないと思います。
それどころか、そのまま数年経過して手遅れになってしまう…なんてことも十分考えられます。
なので、ある程度外に出る趣味や副業を持って出会いのチャンスを増やすのも大事なことだと思います。外に出る習慣があれば勝手に社会性は身についていきますので臆することは無いと思いますね。
…といっても、副業での職場が同性だけとか、既婚者ばかりみたいなところだとそういうのは期待できませんけど。。。私の職場もそんな感じなので、多分まあ無理でしょうねぇ…(笑)
とはいえ、外に出る習慣があれば出会いのチャンスはいくつか転がっているでしょうから、自分なりに動いていくしか無いんじゃないかなと思っています。
まあ私、そもそも結婚したくても金銭的な意味だったり自分に自信がなかったりして無理な気がしているんですけどね。今は1人で生きていく「おひとりさま」も増えていますから、まあまあ息苦しくはなくなってきたとは感じますけど、やっぱり田舎だといい年こいて結婚してないと「なにこいつ」みたいに見られることは多いです。
なので、そういった外面を整えたい人は早めに副業なり趣味なりで社会性を復活させておきましょう。
あ!ちなみに田舎で出会い系アプリなんて使ってもなんの意味もないので注意してくださいね。田舎での出会いはリアル重視です、今でも。
まとめ:1人でいるのに消耗したならバイトでもしようぜ
この記事で私がなにを伝えたかったのか…端的に言うと、1人で仕事をするだけの生活は飽きてきたり社会性を失いかけるので、状況に応じてバイトや人と関わる趣味をやったほうが良いということです。
そんなのお前だけやろ、みたいに思う方もいるかも知れませんし、1人でやってて十分納得できるレベルの収入があるからそんなの言われても…みたいに思う方もいるかも知れません。
でもこのタイトルに惹かれてここまで読んでしまったということは、やっぱり今の状況を変えたいと少なからず思っているのではないでしょうか。
別にバイトとかしなくても今の状況を変えられる、という方は自分なりの方法でやってみてもらえばいいと思いますが、そうでない方は副業としてバイトをやってみるというのもアリだということは覚えておいてほしいなと思います。
…と、ここまでバイトについて肯定的な意見で書いてきましたが、あえて否定的な意見も書いておきます。
副業で肉体労働バイトをするのは効率は良くないです、正直な話むしろ非効率。
自営業者なら何の報酬も発生しないのに縛られる時間は極めて嫌うはず。アルバイトをすると、そういう何の利益にもならない時間が100%発生します。
なので、孤独に飽きたからアルバイト…といってもそういった無意味な時間があること、気軽にアルバイトを始めても辞めるのは地味に難しいことは覚えておいてくださいね。