割と副業サイトで紹介されているのがモーニングコールの仕事。しかしながら、2018年末現在ではモーニングコールの副業なんてほぼ存在しないに等しい状況となっています。
もはや伝説のネタ的副業の存在、みんな忘れてないですよね???
ということで、ここではちょっとネタ気味にモーニングコールの副業についてお伝えしたいと思います。
副業モーニングコールの仕事内容
モーニングコールの仕事内容は至ってシンプル。朝指定された時間に電話やメールで相手を起こすのが仕事です。
この仕事はモーニングコール会社に登録して行うのが基本なのですが、そもそもモーニングコールを事業として行っている会社はビビるほど少ないです。現存する会社としては以下の二社くらいでしょうか。
モーニングコール会社
実は他にも探せばあるっちゃあるのですが、最終更新日が2014年だったりしていてもう事業としてはやっていないんだろうなぁ…なんていう会社も。
なので、実質的にはこの二社のみがモーニングコールを事業として続けている会社だと考えられます。
まさかの新規参入者
…と思っていたのですが、実は2017年頃に新しくモーニングコールを1ヶ月だけやってみた人達がいます。
はい、漁師です。
フィッシャーマン・コール(漁師がつくったモーニングコールサービス)
漁師がモーニングコールとは新しいですよね。なんでも、元々は石巻の現役漁師を増やすための新たな取組として始めたんだそうですが、それが若者中心にウケたのだとか。本人たちもまさかこんなにウケるとは思っていなかったでしょうね…。
サービスは既に終わっていますが、アイディア次第では反響を得られるという好例かもしれません。
こういったモーニングコールの会社に登録することで、顧客の指名や電話番号などが送られ、指定した時間にメッセージを伝えることが仕事になります。朝5時と指定されたらきちんとその時間に電話しなければならないので、当然自分もその時間までに起きなければなりません。
直接電話でオペーレーターと会話をすることで脳の交感神経を刺激して目覚まし時計やアラームよりもスッキリと目覚められるのだそうです。
言われてみれば、目覚ましで起きるよりも人に起こしてもらうほうが目覚めは確かに良いですよね。モーニングコールは実は非常に理にかなっている目覚め方なのかもしれません。
既にネタの領域に入りつつあるモーニングコール
しかし、実際に副業としてできるかというと、そもそも求人募集自体がないので難しいです。「朝電話するだけでお金になる」と他のサイトでも紹介されていると思いますが、そもそも求人がないので副業としてできません。
また、行ったとしても1件当たりの報酬は50円~150円程度。なので、しっかり稼ごうと思ったら一日最低でも10件こなさなければなりません。1日10件こなして1000円、それを20日間やって2万円と考えると割はそこそこいいのかな…?と思わなくもないのですが、それならばココナラで自分のサービスとして1日150円として売り出したほうが収益は安定しそうです。
仮にやるとするなら個人事業としてやったほうが収益性は高いことが見込まれます。ぶっちゃけてしまうと、モーニングコールに対する需要はかなり少ないです。もちろん先程紹介した漁師のモーニングコールのように、目新しいものに飛びつく層は多いとは思いますが。
私自身ビジネスホテルに何十回と泊まったことがありますが、モーニングコールで起きたことは一度もないです。モーニングコールをお願いするという発想自体もありません。多くの人がアラームや自分の体内時計で問題なく起きれているんでしょうね…というのはもちろん自分の感想なので、実際のところはわかりません。
ただ、翌日重要な用事があるのに寝る時間が遅くなってしまったとか、朝起きるのが苦痛すぎる…という人には利用価値はあるのではないでしょうか?
電話越しで知らない人におはようの挨拶と何かしらのメッセージを伝えてほしいかというと個人的にはちょっと微妙なんですが、朝からポジティブで元気な言葉をもらったらスッキリ目覚められる…という人もいると思います。
モーニングコールがどれほどのものかはやはり利用した人でなければわからないことですので、副業としてモーニングコールをしてみたいという人は実際に自分が利用する立場になってみて、どういった人におすすめできるのか、どんな風にメッセージを伝えられたら心地よく朝を迎えられるか?など研究することをおすすめします。
それが出来てから、ココナラなどで実際にサービスを販売したり、SNSでバズるような面白いモーニングコールサービスを考えてみてはどうでしょうか。
副業モーニングコールのメリット・デメリット
副業モーニングコールのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
モーニングコールという仕事自体が存在・成立しているのか不明な部分ではあるのですが、朝が得意かつ時間に余裕のある人、声質が爽やかで明るい性格の人であればモーニングコールの仕事もバリバリとこなせることでしょう。もちろん仕事にありつけられれば、というのが前提になりますが。
デメリット
自宅にいながらできる気軽な副業かと思いきや、そもそも求人自体がものすごく少ないかなりレアな仕事なので、もし応募できて採用までこぎつけたなら今後一生話のネタにできると思います。
最近のスマホアラームはほんと優秀ですからね…。
副業モーニングコールのチェックポイント
副業モーニングコールの収入などのチェックポイントも見ておきましょう。
収入目安 | 1件50円~150円程度 |
勤務地 | 自宅 |
勤務時間帯 | 朝5時~9時 |
勤務曜日 | 毎日(平日は多い) |
1回の勤務時間 | 1時間程度 |
資格の要不要 | 不要 |
難易度 | ★★☆☆☆ |
収入については既に書きましたが1件辺り50円~150円程度と小学生のお小遣い並みです。朝5時から9時まで、30分毎に1件こなすと合計9件となります。単価100円なら900円です。4時間粘って1日900円…時給ではちょっと考えたくないですね。
もちろん1件あたりの電話時間は5分未満ですので時間負担は全然ないのですが、数をこなそうとするのはなかなか難しいかもしれません。
副業としての効率は悪くはないのですが、自分自身が朝起きれないと成立しない仕事ですので思いの外大変かもしれませんね。
副業モーニングコールに向いている人
副業モーニングコールに向いているのは以下のような人です。
こんな方におすすめ
- 朝起きるのが得意な人
- 知らない人でも気軽に電話をかけられる人
- 朝から明るい雰囲気でおはようの挨拶ができる人
- 爽やかな声質の人
概ねこのような人であればモーニングコールをやろうと思えばできるはずです。とはいえ、何度も言うようにモーニングコールという仕事自体の需要が少ない上に、求人自体もまったくありません。
なので、2018年現在でやろうと思うのであれば新規求人を待つか、自分でモーニングコール事業を立ち上げるかのどちらかになるでしょう。
自分で事業としてやる場合、多少副業としての難易度は上がりますし、集客もどのようにするかが課題となりますのでやっぱり普通に求人に応募するほうがラクです。が、求人はないという負のスパイラル。
楽な仕事に空きはないということなのか、はたまたモーニングコール自体の需要がサッパリ無いということなのか、答えはモーニングコール事業者のみぞ知る…という具合でしょうか。
まとめ:副業でモーニングコールをしたければ求人を待つか自分で事業を始めるしか無い
いずれにしても、モーニングコールの仕事で大きな収益を出すのは容易ではありません。上述したように、モーニングコールの会社自体現存しているのが2社程度しか無いからです。そこからも市場規模が相当小さいことがわかります。
とはいえ、何年もこれらの会社が存続しているということは、ある一定の需要は見込めるということでもあるのでそのパイを奪いに行くか、それとも別の副業を考えるかはあなた次第。
私だったら多分厳しいかなと思って参入はしないですが、何かしらの画期的なアイディアがあるのであれば、元手も多くはいらない(と思われる)事業なのでやってみるのもアリかと思います。