ミュージシャンとして演奏の仕事や作曲の仕事が絶えない人には関係のない話なのですが、これから音楽に関係することで収入を得たいという人、プロとしてやろうとは思っていないが副収入に繋げられないか?と考えている方もいると思います。
そこで、今回は音楽に関係したことで収入を得る方法についてお伝えしていきますね。
ミュージシャンで収入を得られるのは一握りだが、音楽全般となると別の話
ミュージシャンとして演奏やライブをして生活が出来る人は、プロ中のプロでミュージシャンの中でもごく限られた一部の人のみ…というのは、実際に音楽に関わったことがある人ならわかるはず。
多少自分の演奏や曲作りに自信が持てるようになったとしても上には上がいて、即座に夢を打ち砕かれてしまうことも多々あるのが音楽業界。なので、そんな中で生きているひとはエリート中のエリートと言えると思います。
それでも今まで培ってきた演奏スキルや音楽知識をどうにか収入に繋げられないか…と思っている人は少なくないはずです。
少ないパイを取り合うよりも、人があまりやっていないことや自分にしか出来ないことで収入につなげるほうが幾分難易度は和らぎます。
専門学校講師として生徒に指導するという方法
漠然とした話になりますが、ミュージシャンとしては収入を得られなくても、音楽に関係することで収入を得ることは出来るはず。例えば、代表的なのが個人レッスンや専門学校の講師になったりすることですね。
学校講師だと概ね安定した収入に繋がりますし、自分が今まで培ってきたスキルや知識を人に伝えていくことで、自分自信がきちんと理解できているかの再確認ができたりするので自分にとってもプラスになるはず。
個人レッスンを開いて生徒に指導するという方法
個人レッスンだと自宅を仕事場にしてレッスンをする方法ですね。この場合も実際に生徒と対面して教えることになります。
生徒になってくれる人は子供から中年まで幅広いですから、多くの世代とのコミュニケーションがとれることが必須になります。
集客は自分のツイッターや公式サイトなどから行う、あるいは自分がよく通っているスタジオなどにチラシを置かせてもらう…といった感じでしょうか。
オンラインレッスンを開いて指導するという方法
もう一つの方法としてオンラインレッスンをするという選択肢もあります。これは自分自身に知名度がなければ難しいことですが、そこさえクリアできていれば対面の個人レッスンと相違ありません。
もちろん目の前で「ここをこうして…」という技術指導的な面で多少難はありますが、ある程度はクリアできるかなと言う印象です。他人が自宅に入ってくるのになんとなく抵抗があるという人には良いんじゃないでしょうか。
オリジナル楽曲や楽譜、演奏動画の販売
また、自分のオリジナル楽曲とカラオケ、楽譜、演奏動画や演奏注意ポイント動画をセットにしてDL販売する…というのも方法としてはありですね。これは実際に行っている方もいるようです。
ただオンラインレッスンをする場合もきちんと相手がどういう状態なのか?を把握した上で指導していくことが求められるので、やはりコミュニケーション力は必須となります。家庭教師と似たようなもんですね。
知名度を上げる方法としては、当然ミュージシャンとして活動した経歴も必要ですが、場合によってはYOUTUBEやブログで音楽理論や作曲講座、演奏実演動画などをバシバシ掲載して地道に活動することですね。というよりそれ以外に方法はありません。
とりわけ最近は動画の需要が非常に高いですから、有名楽曲の演奏注意ポイントをまとめた動画や記事があれば注目を得るのも難しくは無いかと思います。(なおJASRAC登録楽曲はYOUTUBE上で演奏可能です)
また、ギター関係の人であれば自分で作ったKemper Profiling Amplifier用のライブラリを販売している方もいますが、これはかなり専門知識が必要なので同じように販売しようとするとちょっと痛い目を見てしまうかも…?
オンラインでの作曲講座
自分の作曲知識をフル活用して実践的なオンライン作曲講座を行えば、収入に結びつけることも難しくはありません。しかもこれはリアルタイムである必要はなく、メールでステップ配信出来る仕組みを作っておけばかなり効率的に仕事が出来るでしょう。
作曲講座を行うにあたってはかなり広範囲の知識が必要で、ポップス~ジャズ・フュージョンなどの音楽理論やDTM、楽曲アレンジ、ミキシング・マスタリングなど、より作品としての質を高めるための上級者向け知識やスキルが必要になってきます。
当然、その講座を受ける人に宿題の提出も求めることになりますし、その添削を行う必要もあります。なのでラクに収入になるわけでは全くありませんが、それでも月額1万5千円前後の受講料にしつつ初級3ヶ月、中級3ヶ月、上級3ヶ月、アドバンストクラス数ヶ月…という具合で分けて生徒に応じた卒業コースを用意しておけば、目先数カ月後までの収入プランが計画できます。
初級3ヶ月で卒業という方からの売上予測は4万5千円、上級までいけば13万5千円…という具合でしょうか。当然一人だけ担当するわけではなく自分が対応出来る限界まで生徒を増やせるというのがステップメール配信での作曲講座の利点なので、年間20人程度を請け負う場合でも上手くいけば年間300万円程度の売上かそれ以上にはなるでしょう。
まあ本気でやる場合はかなりビジネス的な計画や資料を練らなければならないので、最初は思い通りにはいかないかもしれませんが。
オーディオストックでBGMを販売する
ここまで人に教える系の仕事・副業を紹介しましたが、普通に楽曲販売だって出来るはず。
オーディオストックというサイトでは自分が作ったBGMを販売することが可能です。報酬は販売価格の40%~60%(最初は40%スタート)。歌ものは3000円でBGMは1080円。詳しくは下記の画像からどうぞ。
出典:https://audiostock.jp/help/sales_guide
最初はこれらの販売金額の40%が自分の収入になるということですね。
売れやすい音源はBGMやインストで、生演奏のあるクオリティの高いものは人気だそうです。また、楽曲の長さも30秒~1分程度のものが求められているそうで、割と量産出来る人にはもってこいだと思います。
もちろんインストでもBGMでもよく売れる楽曲ジャンルはあるので、それを把握した上で量産していくと、ある程度ストックが溜まった時に思わぬ収入源になっている…という可能性もゼロではありません。
楽曲をたくさん登録しておくだけで不労収入になりうるという部分はフォトストックと似た部分がありますが、オーディオストックの場合は自分でいろいろな場所に足を運ぶ必要はなく、自宅で全て作成出来るというのが大きなメリットの一つかもしれません。
なので、副業としてやるには割と効率がいいと個人的には思います。まあクオリティが低いと全然売れなかったり…ということもあるので、日々作曲して腕を磨くことも必要になってくるんですけどね。。。
YOUTUBEや17live、SHOWROOMなどで生配信し投げ銭してもらう
YOUTUBEや17liveでは出演者に対して投げ銭できる機能があります。この投銭、実は大きな収入源でYOUTUBEだと100円から最大5万円まで投げ銭することが出来ます。YOUTUBEだと投げ銭と言わずスーパーチャット(スパチャ)と呼ばれます。
割とゲーム実況のライブ配信しているだけでも投銭してくれるファンもいて、実に面白い世界だなと思うわけですが、ミュージシャンがするとなると、やっぱり曲の演奏になりますね。
ライブのネット配信に近いので、弾き語りでもいいですしカラオケに合わせて演奏するなどいろいろなやり方で配信できますが、よく見かけるのは弾き語りです。
ちなみに、配信による収益の割合ですがYOUTUBEは7割となっています。なので、例えば自分のファンの方が1万円投げ銭してくれた場合自分の手元に入るのは7000円で、残りの3000円はYOUTUBEのプラットフォーム利用料として徴収されます。
ですが、7割ってかなり良心的な割合。なのでツイッターでライブ告知をしてたくさんのファンの方に見てもらえれば、それだけ収入を得られる機会が増えるわけです。普段路上ライブなどをしている方であればそんなに緊張することなく始められると思いますし、やってみる価値は十分あるかと思います。
音楽関連は実は色々な方法で収入を得られる!
はい、ここまで色々な方法で音楽関連は収入に繋げられるというのがわかったのではないかと思います。もちろんここで紹介していない方法でも収益につなげる方法は存在しているでしょうから、自分に合った方法でチャレンジしてみてもらえればと思います。
ちなみに、この中で最も収益化に繋げやすいのは、やはり初心者に楽器の演奏方法などを教える講師業や個人レッスンかと思います。まあこれも自分に知名度や実力が備わっていないとできないものではありますが。
自分の今持っているスキル内で生徒にアドバイスをしたり、効率的な練習方法を教えつつ、さらに上達するためのフォローアップをしていけば良いわけですからね。「自分の出来ないことはしなくていい」というのがミソかと思います。生徒のほうが自分より巧かったり知識量が豊富なら何もすることは無いですから。
とはいえ、本気でやるならどの仕事・副業においてもかなりの勉強や努力を要しますので気軽に取り組めるわけではないですが、それでも音楽を収入につなげたい方にはオススメします。