人には向き不向きがあるのと同様、得意なことと苦手なことがありますよね。とりわけ、汚い場所をきれいにする掃除は好き嫌いが分かれるところです。
汚い場所を掃除してきれいになった時の達成感は他では得難いものですが、面倒な作業の連続なので嫌いだという人もいることでしょう。
この掃除を仕事にしているのが「清掃員」で、この仕事は副業で行うことも可能です。ビルや商業施設の掃除は営業時間外に行われることが多いため、同僚にダブルワークしている状況を目撃される心配もほぼ皆無。
ですので、仕事の同僚にバレずに副業したい!でも収入は確実に入るほうが良い!という方にはピッタリの副業と言えるでしょう。
清掃員の仕事内容
清掃員の業務内容は主に下記3種類に分類することが出来ます。
- 日常清掃
- 特別清掃
- 特殊清掃
それぞれ具体的に説明しますね。
日常清掃
日常清掃は主にオフィスビルだったりホテル、商業施設や駅構内のトイレ・フロアの掃除、ゴミ出しなどの文字通り日常的な清掃業務を行う仕事です。営業終了後のパチンコ店などの清掃業務もこの日常清掃に含まれますね。
基本的に始業前の早朝や就業後の夜間といった時間帯に行われるため、ビルや営業フロアなどで働く人と鉢合わせすることはありません。
特別清掃
特別清掃は日常清掃だけでは行き届かない範囲(こびりついた汚れを落としたり床のワックスがけをしたり)の掃除を行うことで、必要に応じてポリッシャーや特別な薬液を使用し掃除を行います。外壁洗浄や大理石研磨といった仕事だけでなく、会社によっては看板清掃やエアコン分解洗浄なども特別清掃の業務に含まれます。
特殊清掃
自殺現場や孤独死など事故や事件などにより遺体が腐敗・腐乱によって傷んだ部屋の修復を行うのが特殊清掃の仕事です。腐敗した遺体の肉片や血液の除去やハエやウジといった害虫駆除も仕事として行う超ハードな仕事となるため、副業としてやるには非常に難易度の高いものになると思われます。
このなかで副業として普通の人ができるのは日常清掃と特別清掃のみと思われがちですが、実は特殊清掃も副業として取り組むことが可能。週1日だけ、日当1万円超えといった求人もあるため「汚い、クサい、キツイ、精神的負担が大きい、総じてヤバイ」という状況でもお金のために取り組めるというのであれば求人サイトで探してみるのもいいでしょう。
ただし、地方の場合は日常清掃、特別清掃くらいしか求人がありませんのでそのあたりで探すのがメインとなりますね。
清掃員のメリット・デメリット
清掃員のメリットデメリットは以下のようなことが挙げられます。
メリット
清掃員のメリットですが、都合に合わせて深夜帯・早朝帯を選べることでしょう。もちろん居酒屋などの清掃担当になれば日中作業になりますが、そうでなければ職場の同僚と出会うこともなく、副業の同僚以外と顔を突き合わせることもないのでバレる心配もないですし、深夜帯を選べば時給が高くなります。
デメリット
逆にデメリットとしては、普通はそんなところ気にしないだろうというところまで徹底的に掃除が必要なため、思っている以上に重労働ということ。また、トイレ掃除の場合は吐瀉物や便器からはみ出た便の除去など汚い、キツイ、クサいの3Kが待ち構えています。そのため汚れてしまったりついたりとキレイ好きには厳しい環境であることは否めません。その分やりがいもあるとは思いますが。
それ以外は勤務時間が一回あたり2時間~4時間程度と短いことも副業に向いている理由と言えるでしょう。ただ早朝や深夜の作業になるので本業に支障が出ない範囲にとどめる必要がありますから、ガッツリ稼ぎたいという方よりも、多少財布に余裕がほしい人向けでしょうか。
とはいえ、日常清掃であれば特に資格や経歴が必要なわけではありませんから、未経験でもすぐに始められる副業という点でも悪くはないといえます。
清掃員のチェックポイント
清掃員の収入などチェックポイントをまとめると以下のようになります。
収入目安 | 時給900円~1200円程度 |
勤務地 | ビル、商業施設、テナント等 |
勤務時間帯 | 早朝、夜間(日中もあり) |
勤務曜日 | 毎日(自分でシフト調整する必要あり) |
1回の勤務時間 | 2時間~4時間程度 |
資格の要不要 | 不要 |
難易度 | ★★☆☆☆ |
時給は申し分ないのですが、副業として行う時間が短いためそれなりの収入になると思ったほうがよいです。ですが、時給千円、月に10回程の出勤で4時間みっちり働いた場合4万円もの収入になるため、存外馬鹿にできない副業ですね。
もちろん夜間や早朝など時間帯的に厳しく、そのような時間帯に体を動かして働くのは想像以上に大変ではあります。ですが、きつい場合はシフト調整したり自分なりに工夫して取り組んでみると良いかと思います。
清掃員のおいしく稼げる場所の狙い方は?
清掃員と一言でいっても、どこの勤務場所でも同じというわけではありません。勤務場所によって働く時間帯やキツさも当然変わってきます。
不特定多数の大勢の人たちがやってくる勤務地(例えばデパートやパチンコ店などの商業施設)だと当然掃除する場所も増えてきますし、その分体力が必要になってきます。
駅構内だとトイレを汚く使ってしまう人もいます。ホテルなんかもそうですね。
逆に、オフィスビル等の場合はそのように汚く使う人もいないですから、そこまで大変ということも無くなってきます。
あとは通勤の問題ですね。車がない方はバスや電車が交通手段となると思いますが、深夜だったり早朝だと便がないこともあるため、副業自体が出来ないという事も考えられます。なので車のある方のほうが始めやすいかもしれません。
そういったことを考えて勤務地選びをしてみると良いかもしれませんね。
副業清掃員に向いている人
副業として清掃員に向いているのは以下のような方でしょう。
こんな方におすすめ
- 本業の同僚にバレずに副業したい方
- 汚いもの、クサいものに耐性のある方
- 汚いところをきれいにするのが好きな方
- 夜間または早朝の体力仕事に慣れている方
こういった方は、ある程度難なく仕事ができると思います。接客業のようにお客さんを相手にするのではなく、汚い場所を黙々と掃除していく仕事ですので、コミュ力はほぼ必要ないという点も一つのメリットかも知れません。(逆に言えば話し相手もいないのでちょっとさみしいかも?)
職場によって大変さが左右される仕事でもあるので、どの案件を選ぶかはある程度慎重に決めたほうがいいかもしれませんね。
ちなみに、清掃員は高校生の方でも可能な求人もあるため、手軽に始められて時間の融通も利くバイトを探しているなら候補の一つに入れてもいいでしょう。
まとめ:黙々とキレイにするのが好きな人には穴場な副業かも?
清掃員のアルバイトの多くは、短時間勤務となるため、ダブルワークや副業OKとしているところが多いです。
なので、最初から副業希望として応募しておけば本業に支障の出るようなムリなシフトにはなりにくいというのが特徴でしょうか。
金土日の夜間だけ、早朝だけなどにすれば本業に支障がでることも少なくなるでしょう。
ただし、はじめて間もない頃は深夜・早朝作業に慣れるのに時間がかかると思われるため、ある程度余裕を持って仕事に取り組むことが肝心かと思います。