趣味が高じて副業に…というのは割とよくあるパターンなのですが、ちょっと面白いものを見つけたので紹介してみます。
シャドーボックスとは絵や写真を立体的に見せるアートのことで、元々は17世紀…今から300~400年ほど前の中世ヨーロッパで流行ったのですが、それがアメリカに伝わってさらに発展したそう。
デコパージュ(色々な柄のペーパーナプキンやデコパージュ素材をプラスチックや布など様々な素材に貼り付けること)の一種ですが、デコパージュは普段遣いできるものにも使えるのに対し、シャドーボックスはほぼほぼアート。なので作った立体作品は額縁に入れて飾られることが多いです。
で、このシャドーボックスアートなのですが、やろうと思えばド素人でも今から始められます。そして、版権が絡まないものであればヤフオクやメルカリで売ることも可能。もちろん手放す気があればですけど。
シャドーボックスは最近TCGでよく作られている
実はこのシャドーボックス、TCG(トレーディングカードゲーム)と非常に相性が良いようで、遊戯王カードやデュエルマスターズ、マジックザギャザリングあたりで作っている人が多いみたいです。
で、何気にTCGで作るシャドーボックス文化(?)は7~8年近くあるためか技術的にかなり進歩しているようです。(というより一部で極めている人が際立っているだけかもしれませんが)
ウィクロスというTCGがあるのですが、公式サイトでシャドーボックスについて作り方ページがわざわざ用意されているほど。
ちなみにシャドーボックスを作ろうと思ったら同じカードが2枚あればできます。
もっと凝ったものを作ろうと思ったら、かなりの枚数と時間・工数が必要になってきます。
同じ方の動画です。どんなカードでも立体に出来るのでかなり面白いですね。
ちなみにこちらの方はブログにてカードやイラストなどのシャドーボックス化を代行したりで個展を開くほどの腕前。
ちなみに、制作代行となるとかなりの技術と時間を要するので、当然費用も数万円単位が基本になってきます。逆に言えば、シャドーボックスを趣味でやっていてある程度の技量がある方であれば制作代行を行うことも可能ということ。
言ってみればプラモデルの制作代行のようなものでしょうか。シャドーボックスの場合、一般人よりも割とTCGの公式が乗り気な雰囲気(?)なので、趣味の範囲で色々手がけていれば公式側から何かしらの連絡があるかもしれませんね。
当然TCG以外でもシャドーボックスアートは存在する
TCGは当たり前ですが版権が絡むので、自分で制作したものは自分で楽しむというのがベストなわけです。だったら、培った技術を収入に変えたい場合はどうすればいいか。
はい、答えは版権の絡まないイラストや自分で構想したデザインをシャドーボックス化していけばいいわけですね。
例えば「シャドーボックス ハンドメイド」などでヤフオクやメルカリ、ミンネなどを検索検索してみると、インテリアに最適な花のイラストがたくさん作られて販売されています。
TCG関係が全く無いのはおそらくは版権の関係でしょうし、趣味でやっている方達の民度が非常に高いからというのも関係しているのでしょう。大抵の趣味ならば自分で作ったものを売りさばいたりする輩がいるんですけどね。
まあそもそも、TCGのシャドーボックスアートを制作すること自体にものすごく労力と時間、カード収集の際の費用など諸々考えると、お小遣い稼ぎ目的で作ったりホイホイ手放せるようなものでもなくなるのでしょうし。そう考えるとニッチな趣味ですし潜在的なファンも多いはずですが、なかなか火はつきにくいかなぁと感じます。
仮に副業としてやるのであれば、公式からの依頼や個人の製作依頼の代行、あるいは版権の関係ない自作絵や花のイラストなどを制作し、ハンドメイド品として出品する…ということになるのかなぁ…とは思います
まとめ:極論だけど極めたら何でも収益化出来る
この記事で言いたいことは何か?
それは、どんなニッチな趣味でも極めれば収益化できるということ。上述の制作代行でもそうですが、プラモだって制作代行がありますし、ヤフオクで塗装完成品を出品したら売れてしまう時代です。
だから、ものすごく地味で目立たない趣味でも極めればそれが収入につながるということをこの記事では伝えたかったのです。遠回りがすごいですが。
もちろんテーマ的に収益化しにくいものはたくさんあります。でもそれは視点を少し変えるだけで違ってきたりします。上述動画・ブログの錦希望さんであれば、シャドーボックスの制作をTCG公式企業と組んで仕事として行っているわけです。
普通に考えると、一般人の依頼に対して制作代行をするというのが普通の流れだと思うんですよ。でもあえて直接公式企業と仕事をするという方向に持っていくというのも出来ないことはないってことですよね。
なので、何かしらの趣味が高じてやたらと高い技術を持ってしまった趣味人の方は、公式企業とのタイアップも視野に入れて活動してみてはいかがでしょうか?副業どころかそれより多い収入につながる可能性もゼロではありませんよ。