稼げる副業としてよくランキング上位に表示されている「投資」ですが、相場環境が非常にいい時はどの株や通過を買っても資産が増えるという最高の状態なります。しかし相場が反転したり地政学リスクが高まるととんでもない大損をしてしまうということもあります。
私が現物株で爆損するまでの話
私は2016年頃から株を始め、コツコツと入金を繰り返し700万円分を株に投資していました。2016年頃はイギリスのEU離脱やトランプ大統領の就任などのイベントがありましたね。それ以前から地味に株価は低迷している銘柄が多く、2017年に向けての大きな仕込み場であったことは、上手い人にはわかっていたかもしれません。
私は残念ながらうまく相場に乗れず、相性が良いのか悪いのかイマイチな株を持ち続けていて、含み損のまま2017年を迎えていました。そしてその銘柄を損切りしたの2017年5月頃のこと。
そのあと別の銘柄に乗り換え2017年10月頃まで保有しました。ちょうど波に乗っていたゲームセクタの銘柄だったので一時3倍ほどに資産が膨れ上がったことは記憶に新しいです。そして最終的に2倍位のところで利益確定をし、また次の銘柄に乗り換えました。この時点で資産は約800万前後でした。
乗り換えた銘柄は、2017年5月頃に損切りした銘柄でした。材料待ちの株だったのですが、乗り換える直前は株価がかなり低迷していたためチャンスと思い全力で仕込んだのです。
その数日後に好材料が飛び出し、株価もすぐさま2倍近くに膨れ上がりました。そのまま2018年を迎え、初詣に行った際に引いたおみくじは「大吉」。これは今年は私にもツキがまわってきたんじゃないか…。そう思いながらルンルン気分で2018年1月を迎えます。
保有株は久しぶりの高値をつけ、資産は1500万円まで膨れ上がりました。しかし、その後は材料がなかなか出ずダラダラと4月になりました…実はこの頃に保有していた株の材料が出るんじゃないかと噂されていて、博打に乗るのは…と悩んで一度手放していたんです。
この時点で大体1200万円前後の資産になっていました。まだまだ私はこんなところでは終われない…その気持ちで、次に乗り換えた先がよくなかった。
すでに安値からは数ヶ月掛けて上がっていた株で、私はど天井付近で掴んでしまったのです…。四季報では独自増益と書いてあり決算はそれなりに期待できそうだったのですが…結果は、クソ決算で暴落。300万ほど損切りするはめになったのです。ただ、それでもまだ900万円は残っていました。
この900万円をどこに投資するか…とりあえず反省も兼ねて何もしないか、別の株を買うか…はたまた材料待ちの株を買うか…
ここで踏みとどまっていれば、大損はしなかった!!!
何を思ったのか、回収した資金で前回の材料待ちの博打株を買ってしまったのです…。これが私の運の尽きで、確かに5月に材料は出たのです。出たのですが、とんでもない悪材料でした。
結果、株価は3日連続ストップ安で、私の資産は500万円まで減少してしまうことに…。このときは苦痛で仕方なかったのですが、空元気を出して「前回のゲーセク相場でもうまく取り返せたんだし、また取り返せばいい!」と息巻いていました。
ここでも私は踏みとどまらず、また博打材料株に乗ってしまいました。しかもまたそれがど天井。買ったら下がるよどこまでも…と言わんばかりにガンガン下がっていくのでたまらず損切り…。100万円がほんの数日で溶けました。
さすがの私も日和ったので残り400万のうち150万円ほどを出金し、250万円でまた再起をかけたのです…
次に買った株はストック資産系の株で、ネットでも話題になることすらないクソ地味な銘柄だったので流石に決算も硬いだろうと思っていたのです。四季報も悪いことは書かれていませんでしたしね。
が、決算がいまいち振るわず買ったところから30%ほど暴落しました…。おかげさまで、250万円あった最後の資産も180万前後くらいになりました。
一応まだ期待はしているので、含み損ではありますが数年は持つ覚悟でいます。。。
最悪だったのが、1月~7月までの間に本業での収入が劇的に目減りしていき、8月にはほぼなくなってしまったことです。しかも、前年の収入から計算された税金、いろいろ合わせて100万円以上の支払いが待っています。この時ばかりは色々と呪いたくなりました。
ただ幸いなことに、私自身はまだ独身だし住むところもあるわけです。なので、生きることには困らないのですよね。また、信用口座も開いていないので借金になることもありませんでした。その部分だけは素直にラッキーだったと思っています。仮に信用口座ぶんも突っ込んでいて借金数百万になっていたとしたら…立ち直ることなんてまずできなかったでしょうね…こういうこともあるので、今後も信用口座を開くことは無いでしょう。
いずれにせよ、悩んでても仕方ないので税金支払のために副業としてアルバイトをしつつ、本業を立て直すことにしたのです。
そういう諸々の不運が重なり、この副業初心者サバイバーというサイトは作られました(どうでもいい話)。
何がダメだったのか?
さて、客観的にみてどう感じますか?「こいつバカすぎじゃね?」と思う方が大半だと思います。
しかしいざ自分がその立場になってみて、冷静な投資ができるかどうかを少し考えてみてもらいたいのです。今考えると何がダメっていうか「全部ダメ」なんですが、それでもあえていくつかの理由に分けて具体的に考えてみました。
理由1:焦ってマイルールを完全に無視していた
マイルールって大事ですよね。私のマイルールは「可能な限り集中投資で底付近で大量に買う」というものなんですが、焦っているときほど全く実践できなくなります。
というか最近の失敗のほとんどが、底ではなく天井で掴んでいるのです。これじゃあ旨味もなにも無いですよねっていうのが、あとから考えて思うことです。
株はいかに安く買って高く売るかというゲームですので、とにかく安く仕込むというのが大前提なわけで。それが実践できなければ損するのも仕方ないですし、長い間我慢してもしょっぱい利益しかありません。
理由2:一度手放した株は数ヶ月手出しすべきではなかった
利益・損のどちらが出ても言えることなのですが、一度手放した株は数ヶ月ほど見ないor触らないほうが良いです。大抵の場合、株は上がったあと下がります。うまく利益確定できたのであれば、材料がどうのこうのなんて考えずにさようならした方が絶対にいいです。
私も材料が出る前に一度抜けていたのに、思い入れが強い株過ぎてこれができませんでした。次からはこんな虚しい失敗をしないように気をつけます…。
理由3:損失補填するために焦って不得意なトレードをしてさらに損を重ねた
失敗したら倍返し…いかにもギャンブラー的発送ですが、実際損するとこんな思考になりがちです。動きの遅い株ではなく、出来高もあってよく動く株で早く取り返したいと思うのはある意味仕方のないことですよね。でも、そういう株ほど落ちるのも早い。ものすごく。
なので、焦って仕手株や動いている低位株に飛びつくと万年塩漬けになってしまう可能性も…。あと、私はスイングで数ヶ月保有して利確するのが基本のスタイルなのですが、このときばかりは不得意なデイトレや数日の短期売買に手を出してしまいました。
自分ができないトレードはやってはいけません。もちろん練習のために少額でやるのは良いと思うんですが、でかいポジを持つと反対方向に進んだときにとんでもないストレスになります。
損したらスグに取り返そうとするのではなく、反省期間を設けるべき
大損した時はとりあえず冷静になって、ゆっくりと落ち着きを取り戻してから、どうするかを考えるべきです。
私のように、不得意な売買で悪手を重ねて資産を馬鹿みたいに減らすのではなく、いかに減らさずに復活していくか?というプランをよく練ったほうが良いです。
株価が暴落する=資産が減るのは一瞬ですが、株価が上がる=資産が増えるのには1年以上の月日がかかる事もザラです。
今の所もう含み損状態に慣れてしまったので、日々の株価は気にせず本業と副業を頑張っていく所存です。
このような失敗を防ぐには、やはりある程度分散しておくほうがいいのかもしれませんね(といいつつ私は集中投資しかやらないのですが)。
これから株を始めよう!と思っている方は、個別株ではなく日経225レバレッジETF(1570)やNFダウ・ジョーンズ(1546)などのインデックス投資から始めたほうがいい勉強になると思います。個別株だとその銘柄自体の業績や材料、需給、業界としての調子がどうなのか、など色々調べる必要が出てきます。インデックス投資なら相場環境だけ読めばいいので手軽ですからね。
とりあえずこの記事でお伝えしたかったのは、初歩的なミスの積み重ねが爆損につながる!ということでした。ぜひお気をつけください…。