テレビを何気な~くつけると、色々な番組が放送されているわけですが、これらの番組を制作をする上で必要なのはスポンサーだけではありません。視聴者の声によって番組の内容が多少変更されるということもあります。
番組内容に問題がないか、どんなところが面白いか、つまらないか…制作サイドもこういった生の声を聞くことは非常に重要なのです。
あなたが仮に自分で企画をして、実行したとします。それでめでたしめでたし~なら良いんですが、まだまだ次の企画をどんどん考えていかなければなりません。
そうしたとき、やっぱりその企画の反省や評価をし、どういったことが次の課題となるのかを洗い出したいでしょう。制作側の感じることと、視聴者が感じることには温度差があるもの。そういったことを伝える役割を担うのが、TV番組の視聴モニター(社外モニター)です。
視聴モニターの仕事内容
視聴モニターの仕事は至って簡単…と言いたいところですが、実はそうでもありません。各放送局とも任期は半年ほどとなっています。その間、番組を視聴した際の感想や意見など月5本程度レポートとしてまとめ、提出するのが主な仕事。
それだけでなく、月1回は必ず社外モニター会議(2時間程度)に出席することが必要です。もっと具体的まとめると以下のようになります。
- 指定された番組を視聴する
- 月1度必ず社外モニター会議(放送局)に参加する
- PCメールにて原稿を作成し、やり取りを行う
- その放送局がある地域在住であること
これらが必ずできることが条件でもありますね。逆に言えばこれさえできればいいので、PC操作に問題がなく、月一の会議に参加でき、番組の感想をきちんとした文章でまとめ、メールでやり取りができる、というだけで番組モニターはできてしまいます。
ですので上記条件がクリアできて、かつ自分の意見を述べたり文章で表現するのが好き、という方であれば非常にラクな副業となるでしょうね。報酬は放送局にもよりますが月1万円~1万5千円程度ですので副業としてはかなり割の良い仕事となります。
もちろんその分応募倍率は高いのですが。
副業でできる視聴モニターの種類と勤務場所
一番のネックは、大きな放送局だと地方在住者にはチャンスがないということですね。例えば日本テレビやフジテレビなどは東京在住の人しか募集していません。
ですので地方在住の人は、居住地域の放送局での視聴モニターを探す必要があります。例えば岡山や香川在住であれば、RSK(山陽放送)での視聴モニターがメインとなりますね。
四国放送の場合は徳島県内に在住の方しか応募ができません。
放送局によっては「○○県在住」という条件がなく、「番組が視聴できる地域に在住かつ会議に出席できる方」というところもありますね。例えば関西テレビは鳥取や高知、香川や岡山などでも視聴ができる地域があるため、「○○県在住」の応募条件はありません。
視聴モニターのメリット・デメリット
ポイント
視聴モニターのメリットは、とにかく手軽であることでしょう。文章がある程度書けてPC操作に問題がなく、月1で放送局まで出向くことができる、というだけで月1万円~1万5千円もの謝礼がもらえるのは副業なら非常に美味しいと思いますね。
これほど手軽にできる副業はあまりないのですが、デメリットも少なからずあります。
注意ポイント
例えば必ず月1回会議に出席しなければならないこと。番組は視聴できるけども、放送局まで片道1時間以上かかる…という方も中にはいるでしょう。月5000円ほど交通費を出してくれる放送局もあるようですが、移動時間がもったいない!とか、諸事情で家から出られない、という方にはちょっと大変かもしれません。
また、上でも書いているように視聴モニターは各放送局で5人~10人程度しか採用されていないためその仕事内容から応募倍率が非常に高いのです。
従って、客観的にある程度認められる文章が書ける人でないと採用されるのは難しいかもしれません。
ともあえれ、やってみなければわかりませんのでまずは募集に応募することから始めましょう。
視聴モニターのチェックポイント
視聴モニターは働き方としてはかなり自由な部類に入ります。
収入目安 | 月10,000円~15,0000円 |
勤務地 | 自由(自宅) |
勤務時間帯 | 自由 |
勤務曜日 | 自由 |
1回の勤務時間 | 1時間~ |
資格の要不要 | PC操作、文章力、月1の会議出席 |
難易度 | ★★☆☆☆ |
日頃から新聞や小説などのよく練られた文章を読んだり書いたりしている方であれば、難なくできる仕事ではあるものの、採用に関しては非常に狭き門となっているのが通常です。
応募時期は放送局によって異なりますので、モニターになりたい方は常に放送局のモニター募集ページをチェックしておきましょう。採用可否については、採用者のみにメールで連絡されることが多いようです(放送局によっては全員に郵送または電話で連絡するところも)ので時期を過ぎても連絡がない場合は諦めましょう。
ちなみに、視聴モニターといっても必ずしも番組をリアルタイムで見る必要はなく、録画しておいてあとで視聴し感想をまとめるという方法でも全く問題はありません。
そういう意味でも自分の好きなタイミングでフレキシブルに仕事ができるのでかなりラクだと思います。
視聴(社外)モニターの仕事はどうやって探すの?
かなり適当ですが、放送局の募集ページから条件等をまとめてみました。
放送局 | 謝礼(月額) | 仕事内容 | 条件 | 任期 |
---|---|---|---|---|
札幌テレビ放送局(STV) | 4,000円 | 月2本程度指定番組を視聴し、Wordにて感想を送信 | 北海道在住16歳以上 番組を視聴、録画できPCでメール送受信できること | 12ヶ月 |
青森テレビ(ATV) | 5,000円 | 月6本程度指定番組を視聴し、Wordにて感想を送信 | 青森県内在住18歳以上 | 6ヶ月 |
東北放送(TBC) | 記載なし | 募集ページに記載なし | TBCラジオ・テレビを視聴できる地域在住で16歳以上 | 12ヶ月 |
東日本放送(KHB) | 記載なし | 指定番組を視聴し感想を所定用紙に記入し、メールまたは郵送提出 | 宮城県内在住18歳以上で、東日本放送が視聴できる | 6ヶ月 |
フジテレビ(CX) | 15,000円(1本3,000円) 交通費1回5,000円 | 指定番組を視聴し感想を所定様式に記入し、メール提出 月1回モニター会議に出席 | 東京近郊在住18歳以上 会議に必ず出席できる 指定番組を視聴できる | 6ヶ月 |
毎日放送(MBS) | 10,000円程度 | 指定するTV・ラジオの視聴レポート提出 | 記載なし | 11ヶ月 |
テレビ大阪(TVO) | 10,000円程度 | 指定番組を月3~4本程度所定レポートにて提出 | 18歳以上で指定番組を視聴できる PCメール送受信ができる | 12ヶ月 |
岡山放送(OHK) | 7,000円(1本1,000円) | 指定番組を視聴し感想を所定フォームに記入し、提出 月1回モニター会議に出席 | 岡山・香川在住18歳以上 | 6ヶ月 |
広島テレビ放送(HTV) | 8,000円(1本2,000円) | 指定番組を視聴し、月3~4本程度レポート提出 モニター会議に出席 | 18歳以上、社外モニター会議に出席できる 積極的にモニターしレポート提出できる | 6ヶ月 |
RKB毎日放送(RKB) | 8,000円 | 指定された番組を視聴し月に4本程度のリポートを提出 | 福岡県・佐賀県在住の20~29歳男性 | 記載なし |
当然ながらこれら以外の放送局でも募集はありますので、「在住の県の放送局名+番組モニター」などで検索してみてください。
放送局自体どんなところがあるのかを知らない!という方はこちらのページから各地域の放送局を探してみましょう。
条件を見ていると、18歳以上であることを条件にしていることがほとんどですね。日本テレビなどは高校生でも可(保護者の承諾捺印が必要)という条件も。ですがほとんどの放送局は高校生は不可となっています。
RKB毎日放送は20歳~29歳の男性のみとかなり特殊な条件となっているので、放送局ごとにどのような条件となっているかはよく確認しておく必要があります。
なお、募集は公式サイトからだけでなく、各放送局のCMとしても流れる場合がある(概ね夕方~21時頃まで)ため、希望している放送局の番組はよく見ておくのがいいでしょう。
副業視聴モニターに向いている人
視聴モニターは放送局から指定された番組(TVまたはラジオ)を視聴し、その感想や意見を述べるのが仕事です。
従って、ある程度の文章力や表現力が必要となってきますし、自分が思ったことを素直に伝える力も必要になるでしょう。
番組内容をただ褒めるだけでなく、時にはこうした方が面白くなるのでは?とか、ここはこういった配慮がひつようだったのでは、といった意見を述べることが番組制作にとっては有益な情報となるのです。
ですので、興味がなくてもその番組をしっかりと見て自分なりの意見や感想をまとめられる人にこそ視聴モニターは向いていると言えるでしょう。もうすこしシンプルに箇条書きするとこんな感じ。
こんな方におすすめ
- 文章を書いて自分の意見を述べるのが好き
- テレビ番組を見るのが好きで時間があればテレビを見ている
- 月1回程度は遠出して気分転換がしたい
こういった方にこそ、視聴モニターは向いていると言えるでしょう。
文章をある程度書ける方であれば、感想をまとめるのにもそれほど時間はかかりませんし、それを半年間やって約5~6万円も謝礼が貰えるならかなり割の良い副業であることは間違いありません。
ただ、日々1~2時間程度集中してテレビを見る必要があるので、時間がもったいないとかその時間別のことをしたい…という方にはあまり向いている副業ではないでしょうね。
まとめ:視聴モニターは副業にこそちょうどいいお仕事です!
副業は本業の傍らで行える仕事のことですが、視聴モニターは稼働時間も少ない割に謝礼が高額なので副業としては非常に効率よく稼げる仕事と言っても差し支え無いと思われます。
本業が終わったあと自宅に帰って指定の番組を1時間程度視聴し、その感想を1時間程度でまとめる…というだけでもお金になるのですから、これほどラクなことはありません。
もちろん主婦の方でもできる仕事ですので、自然と応募倍率は高まることが予想できますよね。なので、応募する際の文章は多少気合を入れて書いたほうが採用確率が高まる…かもしれません。
視聴モニターの募集については、「各放送局の名前+モニター募集」などで検索することで出てきますので、気になっている方は今スグチェックしてみましょう!