最近以前にもましてコンテンツとしての価値が急上昇している用に感じられるのが、YOUTUBE動画です。YOUTUBE動画でマネタイズして収益を上げる人のことをユーチューバーと呼ぶようになってはや数年、そろそろみんな忘れているだろうと思っていたら、むしろ2018年になってからさらに勢力拡大していてちょっと驚いています。
特にGoogleの検索結果にもYOUTUBE動画が表示されるようになりSEO的にも有利になっているんですよね。そんな動画コンテンツなのですが、当然演者として出演するだけでなく動画編集する人もいれば、演者だけをやって動画編集は人に任せる、という人もいます。
ここではその動画編集について焦点を絞って、どういう仕事内容なのか?を見ていきたいと思います。
動画編集者の仕事内容
まず動画編集者の仕事ですが、基本的にPCを使った作業になります。なのでスマホだけで完結することはできません。特に編集ソフトとしてAdobeのAfterEffects(CreativeCloudで年間59,760)、PremierePro(約2万6千円)、FinalCutPro(約3万5千円)といったソフトが必要になります。
単純に動画を編集するだけならPremiereProかFinalCutProのどちらかを単品で契約(また購入)するだけでいいですが、画像の編集が必要な場合はPremiereProだけでなくPhotoshopやIllustratorも使えるCreativeCloudに入会する必要があります。
とりあえず動画作成ソフトを使って音声や音楽、テロップを入れるだけでなく余分な部分をカットしたり、面白い演出を追加するなどして一つの動画としてまとめていく…というのが動画編集の仕事です。
動画作成スキル自体はマニュアルや説明などを見れば、そこでどういう操作が必要か?というのはわかるのですが、動画をどんな雰囲気で盛り上げていくか、エフェクトはどんなタイミングで使うか、間の調整はどうするか、といったことは日常的にTV番組やYOUTUBEの動画などを見ていなければセンスを養うことが難しいです。
むしろ、動画作成スキルなんて全然なくても、よくテレビやお笑いなどの番組を見ていてどういう時にどういう演出が来ればバーンと盛り上がるか?というのがわかっている人であれば1からでも動画編集の仕事ははじめられます。
副業でできる動画編集者の種類と勤務場所
基本的には即戦力が求められる仕事ではあるので、もしやりたいのであれば自分で動画作成スキルを磨いてくしかありません。
自分や友人がユーチューバーってわけでもないし、どうやって動画編集スキルを身につければ良いんだ!?という話なんですが、オススメはクラウドワークスやランサーズ、ココナラなどのクラウドソーシングで初心者可の動画作成の仕事を請けること。
これならば自分が出演する…といったようなことをしなくても、動画作成スキルを磨くことが可能です。ただクラウドソーシングでのYOUTUBE動画を作るときの問題は、ほとんどが紙芝居動画だということ。
必要な素材と文章をもらって(あるいは自分で探して)、適当に動画と音読ソフトを使って垂れ流すだけ…これって動画編集って言えるんでしょうか???と個人的には思っちゃいますけどね。
ガッツリ動画編集するものだと、例えばユーチューバー向けや動画広告用、結婚式用、セミナー用、など色々あります。種類だけでなく、動画の依頼者よってどういった編集をするかが変わってきますので、それぞれクライアントの意向をしっかり汲み取る必要があります。
練習として作成するにも、素材が必要になります。例えばユーチューバー向けの場合は面白おかしく編集していく必要があるので、友人や家族なんかに協力してもらってユーチューバーっぽい動画素材を録画し、それをさらにユーチューバーの動画っぽく編集していく…という工程が必要になりますね。
ぶっちゃけ8割は素材の時点で面白さが決まってしまうので、いくら編集をがんばっても面白くなりにくいということもあります。ただそこが編集の腕の見せ所でBGMや効果音、テロップ、エフェクトなどを上手に使って面白くないものを面白く見せる工夫が大切になるわけです。
こういったテロップ入れや間の切り方はお笑い番組やトップユーチューバーの動画を参考にしたりするのが良いでしょう。
例えば、色々な編集者に動画を作ってもらった↓の動画も参考になります。
結婚式向けのムービーなども同じような形でYOUTUBEにアップされているような動画を参考にして編集の練習やテンプレを作っていくのが効率的にな技術習得の流れかと思います。動画編集の仕事はほぼ100%PCを使って行うことになるわけです。なので人によっては「それ自宅以外でもできそうじゃない?」と思うわけですが、それは問屋がおろさない。
動画の編集にはかなりのハイスペックPCが必要になります。高画質を売りにするような動画の場合は特映像の書き出し時間にCPUやメモリのスペックが依存しますので、ミドルスペックレベルのノートPCでは書き出しに何時間掛かるんだ…というレベルになってしまうのですね。
もちろん別にデスクトップPCでなければできないというわけでもないのですが、ネット環境が細い場所だと動画のアップ自体にもかなりの時間が掛かるので、できれば動画編集は高スペックPCかつネット環境の整った場所で行うことが望ましいです。
動画編集者のメリット・デメリット
では次に動画編集のメリットデメリットを見てきましょう。
メリット
メリットとしては、自分が編集した動画が作品として残るとか、自分でユーチューブに投稿してファン獲得していけばわずかながらも広告収入を得られる可能性があるということですね。また、編集者自身は演者として動画に出る必要は無いというのもメリットかと思います。
デメリット
逆にデメリットとしてはハイスペックPCが確実に必要になること、動画編集に求められるクオリティが高いほど作成に時間が掛かること、出演者の秘密を知っても絶対に秘匿しなければならいこと、などがあるでしょう。おしゃべり好きな人ほど出演者の秘密を知ったらSNSで垂れ流したり友人知人に言いたくなると思うのですが、それは絶対にNGです。最悪損害賠償など求められる可能性もゼロではないので、そこだけは守らなければなりません。
動画編集は未経験だととにかく時間が掛かる作業です。ソフトの使い方がわかっていなければ、同操作すれば求めているエフェクトが掛けられるのかとかわかりませんからね。
そういった初歩的なことがわかるようになって、初めて動画編集の仕事で収入を得られるようになるわけです。過去にYOUTUBEやニコニコ動画などに自作動画を投稿していた、という経験のある方は別として、全くの素人が動画編集をやろうとするのはなかなかにチャレンジャーだと言う話なんです。
動画編集ソフトを毎日起動してアレヤコレヤと弄りまくっている人ってそんなに多くないでしょうしね…。ですが、ソフトの操作もPCやスマホと同じで毎日触っていればどこに何があるかとか、同操作すれば目的の動作をするのか、というのがわかってくるようになります。
なので、初心者の人は毎日動画編集ソフトを起動して、何かしらの編集をするのが一番はやく上達するコツだと私は思います。
動画編集者のチェックポイント
動画編集者の収入などのチェックポイントは以下の通り。
収入目安 | 500円~数万円(動画の長さや求められるクオリティにより変動) |
勤務地 | 自宅 |
勤務時間帯 | 自由 |
勤務曜日 | 自由 |
1回の勤務時間 | 2時間~数時間(動画の長さや求められるクオリティにより変動) |
資格の要不要 | 不要(高スペックPCが必要) |
難易度 | ★★★★☆ |
ココナラを見てみると、5分未満で500円、5分以上~7分未満なら1000円、7分以上~10分未満だと2500円という単価を基準にしている出品者さんもいます。もちろん人によってスキルは違うのでより高単価で仕事を請けたいなら実績づくりから始めるしかありません。
最初は安価で簡単な仕事をたくさんこなして実績と動画編集スキルを身に着け、その後に本格的な動画編集の仕事を請けてみるというのもありかと思いますね。動画編集は仕事の速さだけでなく、テンポよく面白く編集することが求められるのでその足りを意識して動画を作成していく…というのが大事。実際動画編集にばかり時間を掛けていると他のこともできなくなってしまいますしね。
もちろんあえて自分でユーチューバーとなって、動画を見た人が面白いと言ってくれるような編集方法って何なのか?と考えたり、参考書になりそうなものを読んで見るというのも良いと思います。
動画編集者のおいしく稼ぐには?
動画編集者が一番美味しい思いをできるのは、自分の実力がついて来たときでしょうね。それはもちろんユーチューバーの動画でも結婚式やセミナー動画の編集でもなんでも同じなんですが、スキルが身についた上で実績を提示できるレベルになると他の動画編集者とは一線を画した編集者になれます。
作業時間そのものも効率化によって短く出来るため、効率良く稼げるようになるのがそ実力をつけた頃…なんですよね。動画編集は基本出来高制ですから、納品数によって収入も変わってきます。だからこそ、作業の効率化・時短が最も重要になってくるわけで。
そのようにして実力をつけつつ時間効率を意識してトップユーチューバーの編集者になれたとしたら…結構すごいことになりそうな気がしませんか?ユーチューバーでも編集者を直接募集している人もいます。YOUTUBE内で「編集者募集」と検索してみてもいいですし、今勢いのあるユーチューバーが編集者募集してないかをチェックしておくとチャンスが広がるでしょう。
当然ながら、そういったユーチューバー向けの動画編集の仕事でも実績になる(もちろん実績としていいかの許可はもらわなければなりませんが)ので、ある程度自分の実力がわかるようになってかつタイミングよく編集者募集している方がいたらアタックしてみるのもいいと思います。
動画編集者の良いところは、現地に行って働く必要がなく、遠隔地で動画編集作業ができるということなんですよね。データのやり取りさえ問題なければオッケーなので副業としては完璧な条件を揃えているんですよ。
ちなみに、動画編集の仕事はクラウドソーシングだけでなくIndeedなどの普通の求人サイトにも出てたりするので気になる方は要チェック!
副業で動画編集者に向いている人
では動画編集者として副業するのに向いている人についてまとめておきますよ。
こんな方におすすめ
- 動画編集スキルを元々持っている方
- 出来高報酬である程度まとまった収入になる副業がしたい方
- 単調な文字入力や文章作成よりもクリエイティブな副業がしたい方
- 素の動画素材を映像として編集することに強い興味・関心がある方
こういった方には動画編集を副業がオススメできるかなぁと思いますね。ただやはり動画編集は最初はものすごく大変だと思います。私も昔、テロップを適当に入れただけのスライドショー的な動画を作成したことがあるんですが、それだけでも結構時間が掛かりました。
凝ったテロップや編集をしようとすると、一体何日がかりになるんだ?!みたいな感じなんですが、10分ならまだしも30分とか平気で流すユーチューバーもいて、編集者の方お疲れ様です!としか言えないですね。
ぶっちゃけ動画編集はある程度のスキルの他にセンスが問われるんですよね。作曲とおんなじで動画の編集に正解ってないですから。クライアントの意向を反映しつつ、自分なりの「ここはこれだ」みたいなパズルのピースをはめるような感覚で作っていくと思うんです。だからこそクリエイティブなんですが、クリエイティブなりの苦労や大変さは理解しておいたほうが良いと思います。
まとめ:クリエイティブな副業だがその分センスや技術がないと続けられない
動画編集はクリエイティブな副業になります。ですが、逆に言えばセンスが無いと出来ません。なので常に色々な動画を見て、「こういう魅せ方は面白い!」とか「こうするとこうなるんだ!」といった発見をメモして日頃から自分の中にストックし、動画作成の時に使えるというのがベストです。
ただ、どうやったらその表現が出来るのか、ソフトの操作がわからなくて困る…となるとかなりの時間ロスになりますね。副業は時間効率が命ですし、そもそも動画編集は出来高報酬なのでもったいないです。だから日々ソフトの勉強も欠かせないんですね。
あれ?動画編集者ってクソ忙しくない?と思った方、大正解です。
動画編集者に限った話ではないのですが、クリエイティブな仕事ほど頭を使う必要があり、単純作業のように何も考えずに作業だけやってれば良いというものではないのです。だからこそ、色々な表現や新しい表現、ベストな表現を求めてしまってタスクが片付かないとかザラなんですよ
なので、動画編集者って割と根性あって続けられる人でないと難しいかもっていうのが個人的な見解ですね。まあなんでもそうですが、生半可な気持ちでやろうとすると3日で飽きるか、ソフトの操作がわからなさすぎて諦めると思います。
とにかくこういう仕事って、少しでも表現したいモノに近づけるためにはどうすればいいか?をひたすら考えなければならないですから時間も体力も奪われます。
でもその過程でスキルをガッツリ身につければどんな動画でも作成できて収入もかなりかさ増しできるはず。やる気のある方はレッツトライ!してみましょう!